ワーキンググループ(WG)の設置

効果的な適応策を検討・評価するために、それぞれの分野の影響評価・適応策提案だけではなく、サブテーマ間・テーマ間の連携による、7つのWGを設置しました。

運営方針

  • WGリーダーを中心として,グループごとにゴールを定め,独自に活動を行う
    • 論文の共同作成
    • 独自モデルの開発
    • 独自データベースの作成
    • 科研費などへの申請
    • 発な情報共有 など各WGで自由に独自設定
  • 年に1〜2回のWG会合を開催.WG間の情報共有を行う
  • WGの新規作成や統合など,5年間の間に柔軟に行う

【産業別人口動態モデルの作成】


リーダー

真砂 佳史

Yoshifumi Masago

国立環境研究所/気候変動適応センター


目的

産業別人口動態 モデルの開発

概要

地域の人口だけではなく、将来における適応ポテンシャルを評価するためには、各産業の人口を把握する必要がある。具体的には、水産・森林・農業における人口動態を把握することが必要。都市からの流入を考慮する必要がある上、S-24全体で開発される人口シナリオとも整合性がある必要がある横断的テーマ。

【各分野の補助金の把握と適応策】


リーダー

渡邊 学

Manabu Watanabe

blue and tech株式会社


目的

補助金による適応策 – 現状の把握・評価・提案

概要

政府・自治体が適応を実践するためには、補助金による「動機づけ」が重要である。どのような補助金があるのか、補助金をどう設計すればいいのか、統合的に調査・議論提案する必要がある。

【熱中症による作業効率の低下についての評価】


リーダー

島崎 淳也

Junya Shimazaki

関西医科大学/医学部


目的

熱中症による作業効率の低下の定量的評価

概要

熱中症の問題は健康の問題だけではなく、熱中症を回避することによる作業効率の低下も伴うものであり、その程度が大きければ野外で活動をする産業には大きな影響を与える。様々な分野に関連することであり、分野横断的な検討が必要

【土砂災害の周辺環境への影響解析】


リーダー

中尾 勝洋

Katsuhiro Nakao

森林研究・整備機構/森林総合研究所 関西支所


目的

土砂災害の周辺環境への影響の包括的理解

概要

土砂災害が起きた場合、単純に周辺住民への物理的な被害だけではなく、長期的には河川への栄養塩の流出、農地回復までのプロセスなど、様々な視点が必要。森林から河川のラインにおける包括的な議論が必要。

【短期・中長期暑熱対策】


リーダー

横堀 將司

Shoji Yokobori

日本医科大学/大学院医学研究科


目的

短期・中長期的暑熱対策の検討

概要

短期的な熱中症対策に加え、中長期的な物的環境の改善などを検討する。様々な分野が横断的に連携し、有効な暑熱対策を議論する必要がある。

【ストーリーラインの作成】


リーダー

榎原 友樹

Tomoki Ehara

株式会社イー・コンザル


目的

ストーリーラインの検討

概要

サブテーマ1-3が中心となって作成する「ストーリーライン」を構築するにあたって、分野横断的に議論を活性化させる枠組みが必要。

【川崎市をモデル地区とした気候変動影響調査・熱中症対策社会実装WG】


リーダー

神田 潤

Jun Kanda

日本医科大学/大学院医学研究科


目的

臨床医学的視点による研究成果を総合的に評価・融合

概要

川崎市をモデル地区として、リスク評価や予防・対策グッズの検討と活用を進め、その成果を、実際の患者の重症度や発生状況をエンドポイントとして検証します。その結果を川崎市との連携により検証し、PDCAサイクルを回していく一連の流れを、本WGにおけるモデルケースとします。