路面緑化システム「ハニカムグリーン®」

株式会社竹中工務店

業種:建設業

掲載日2026年5月29日
適応分野国民生活・都市生活 / 健康

会社概要


株式会社竹中工務店は、1899年創立の企業で建築・建設工事、不動産のマネジメントなどの様々な事業を展開している。

気候変動による影響

近年、気候変動の影響が顕著に現れており、特に都市部におけるヒートアイランド現象が深刻な課題として認識されている。都市のヒートアイランド現象は、高密度な建築物やアスファルトなどによる地表面の人工化に加えて、空調設備・自動車・工場などからの排熱が相まって気温上昇に拍車をかけている。このような現象は、熱中症リスクの増加やエネルギー消費の拡大など、都市の健康・環境・経済面への影響が深刻化している。(参考文献:環境省「ヒートアイランド対策(熱中症関連情報を含む)

適応に関する取り組み

当社は、(株)竹中土木、(株)竹中道路、(株)クレアテラと協働で、車や人に踏まれても枯れにくく、歩行者や車いす利用者が移動しやすい緑化システム「ハニカムグリーン®」(特許出願済)を開発した。

ハニカムグリーン®は、芝生を踏圧や輪荷重から守る保護材ハニカムグリーンパネルと、芝生の健全生育に必要な保水性と透水性を兼ね備えた多孔質礫状土壌から構成された路面緑化システムである(図1)。

ハニカムグリーン®は、以下の特長を有する。

  1. 芝生をしっかり守りつつ、歩きやすい芝生保護材
    ハニカム構造の保護材が、車や人の重さをしっかりと支えて芝生を保護する。保護材表面の穴の径が約20mmと小さいため、ヒールや車いすのタイヤがはまりにくく、アンケート調査でも9割以上の人が「ほかの保護材に比べて歩きやすい」と回答している。
  2. 屋外環境を改善する“グリーンインフラ”
    路面緑化には、地表面温度を大きく下げる効果と雨を保水する効果が期待できる。夏季のハニカムグリーン®とコンクリート面を比較すると、約15℃も表面温度が下がることが確認できた(図2)。
  3. 緑地面積の確保や認証取得に貢献
    従来は舗装が当たり前だった場所にハニカムグリーン®を適用することで、条例(注1)で必要な緑地面積の確保や容積率の緩和のほか、LEED(注2)などの認証取得に貢献する。

効果/期待される効果等

ハニカムグリーン®により、みどり豊かなまちづくりやヒートアイランド現象の緩和の他、条例で必要な面積の確保など多くのメリットをもたらす。また、踏圧や輪荷重により土壌が固まり芝生が枯れやすいという従来の問題点が解決され、特に社会的弱者の方々が歩きにくいという課題を解決できる。さらに、快適な屋外空間の創造にも貢献し、競技場やオフィスビルの屋上部、遊歩道など様々な施設への実用化が期待される。

ハニカムグリーンの概要
図1 ハニカムグリーンの概要
夏季における日中の地表面温度の比較
図2 夏季における日中の地表面温度の比較

脚注
(注1)自治体毎に対象が異なるため対象地の条件の確認を必要とする。
(注2)グリーンビルディング評価システムのこと。(出典:U.S. Green Building Council https://www.usgbc.org/leed)

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