気候変動による影響
東京都では、都市化の進展等によりヒートアイランド現象が継続しています。東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会開催に向け、都民や観光客への暑さ対策が重要な課題となっています。
掲載日 | 2019年9月12日 |
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分野 | 健康、国民生活・都市生活 |
地域名 | 関東(東京都) |
東京都では、都市化の進展等によりヒートアイランド現象が継続しています。東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会開催に向け、都民や観光客への暑さ対策が重要な課題となっています。
東京都では、暑さ対策技術の普及促進のため、効果の測定及び結果の発信を行っています。平成28年度には上野公園のイベントで、平成30年度にはミッドタウン日比谷での打ち水イベントにあわせ、暑さ対策技術等の展示を行い、暑熱環境改善効果の検証を行いました。民間事業者の参加を募り、微細ミスト、日よけ、緑化等の設備や、それらを組み合わせた設備が展示されました。気温や湿度、放射環境等を測定し、専門家の意見を踏まえつつ、暑さ指数(WBGT)等を用いて対策を行っていない環境と比べた対策効果が評価されました(図1・図2)。得られた結果は、都のホームページで公開されるほか、事業者も広報等に実証結果を活用可能とし、情報を広く発信していくことで暑さ対策技術の普及を促進します。
各事業者が開発する暑さ対策技術について、実際のまちなかでの効果測定を実施することで、技術普及のより効果的な促進が期待されます。
図1 対策技術の評価の例1(風が比較的弱いとき(≦1.0m/s)のパラソル付き微細ミストによる効果)
(出典:東京都環境局ホームページ「「暑さ対策技術等の展示」効果測定結果について」《暑熱低減効果の測定結果》)
図2 対策技術の評価の例2(日向と対策場所での地表面温度の違い)
(出典:東京都環境局ホームページ「「暑さ対策技術等の展示」効果測定結果について」《暑熱低減効果の測定結果》)