5-3. これまでの気候変動影響(自然生態系分野)

ブナ林の衰退

  • ブナは北海道から鹿児島県の冷温帯に生育する代表的な落葉広葉樹です。
  • 気候変動による気温上昇は、ブナの生育に影響を与えます。
  • 神奈川県の丹沢山地にある蛭ヶ岳周辺では、1970年代にはブナ林であったものが、2000年代には草地が増加していることが確認されています(下図ポイント①)。また、茨城県筑波山では、1975年から2005年の30年間にブナの衰退が確認されています。
蛭ヶ岳周辺の空中写真
出典
鈴木透、山根正伸(2013)空中写真からわかるブナ林の衰退、 森林科学、 67、 6-9