5-5. これまでの気候変動影響(健康分野)
感染症媒介蚊の生息域の拡大
- ヒトスジシマカは、デング熱やチクングニア熱などの熱帯性の感染症を媒介します。ヒトスジシマカの分布域の調査と気温との関係に関する研究から、現在日本における分布域の北限が東北地方北部であり、この北限が1950年以降、徐々に北へと広がっていることが明らかになっています(右下図)。
- これにより、ひとたび海外等からデング熱ウイルス等が持ち込まれた場合に、感染が広がる可能性が高まっています。
ヒトスジシマカの成虫
ヒトスジシマカ分布域の拡大


- 写真
- 国立感染症研究所「デング熱国内感染事例発生時の対応・対策の手引き 地方公共団体向け(第1版))」
- 出典
- 環境省提供