「IS遮熱シート」を展開し、省エネなランニングコストの掛からない建物と設備などの暑さ対策に対応

株式会社石蔵商店 建材事業部

業種:製造業

掲載日 2024年5月9日
適応分野 健康 / 国民生活・都市生活

会社概要

株式会社石蔵商店は、一般はかり・分銅・温度計事業に始まり、遮熱アルミシート販売及び施工、セメント軽量骨材、石材・タイル等製造および販売、施工など行う。

気候変動による影響

近年の地球温暖化の進行に伴い、夏季の期間長期化がみられる。 夏季を中心に極端な高温による熱中症の発生が相次ぐ中、職場環境においても熱中症による死傷災害のリスクが増加している。

適応に関する取り組み

当社は、太陽からの輻射熱や機械設備から出る輻射熱をアルミシートで遮断することで、建物内の暑さを和らげる「IS遮熱シート」を製造販売している(図1、注)。

IS遮熱シートは、以下4つの特性を有している。

  • 最高級品質 高純度アルミ99%

  厚さ0.2mmという薄い材質かつ破れにくい両面アルミ素材で、輻射熱を最大97%カット。

  • 特殊コーティング

  両面に腐食防止コーティングを施しており、シートの経年劣化や、電蝕などの腐食による反射率の低下を防いでおり、半永久的に使用可能。塩害箇所などの過酷環境下でも対応可能。

  • 不燃材料

  国土交通省の不燃認定もすべてのアイテムで取得。防爆倉庫など、建築基準法の制限がある建物内部にも施工可能。

  • 突き詰めたラインナップ

  業界トップクラスの多種多様な施行実績を基に、製品を開発・施工。建物屋根下のほか、建物の壁や、機械装置・船舶・テント・ビニールハウス等などにも施工可能。

IS遮熱シートは、薄いアルミシートを取り付けていくだけであり、躯体に影響を与えにくく、建物だけでなく様々な形状の機械設備にも施工できるのが強みである。店舗や工場等の新築時の施工、天井裏への施工はもちろん、後から施工やシートを自由に加工することも可能である。

当社の新宮工場(屋内屋根部分全面施工)で実施した日中の室内温度推移のモニタリングにおいて、IS遮熱シートの未施工棟(No.1およびNo.3)と施工棟(No.2およびNo.4)では、天井付近で最大温度差が8.4℃、地上からの高さ約150cm付近では最大温度差が3℃の結果となった(図2)。

効果/期待される効果等

IS遮熱シートを屋根の内側もしくは外側に施工することで、太陽の熱(輻射熱)を最大で97%反射するため、外部からの熱の影響を受けにくくなり、エアコン稼働率の大幅な削減による省エネ効果や、従業員の生産性向上が期待される。また、機械設備に施工することで、機械からだされる輻射熱を抑制し、作業環境の改善による熱中症対策や、加えて機械自体や扱う商品の劣化防止も期待される。

3種類のIS遮熱シート
図1 3種類のIS遮熱シート
図2 新宮工場(屋内屋根部分前面施工)の実測データ
No,1とNo,2は、屋根下約30cm、No,3&No,4は地上約150㎝に温度計を設置

脚注
(注) <3種類のIS遮熱シート>
    GC-R遮熱シート:工場・倉庫・事務所・家等への施工で、結露をしない、屋根裏施工・屋外施工の場合
    FP-D遮熱シート:工場・倉庫・事務所・家等への施工で、結露をする壁面や天井施工の場合
    GC-M遮熱シート:機械設備への施工で、200度未満の場合(200℃以上の場合、特殊な施工方法で実施)

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