工場、倉庫、店舗、病院向け「災害対策判断支援サービス」

株式会社ウェザーニューズ

業種:情報通信業
掲載日 2022年7月6日
適応分野 産業・経済活動 / 自然災害・沿岸域

会社概要

株式会社ウェザーニューズロゴ

株式会社ウェザーニューズは1986年に設立されて以来、気象情報サービスを通して人々の問題解決を支援してきた。海から始まった気象サービスの市場は、空や陸へと広がり、現在は世界約50カ国のお客様へ、24時間365日、気象リスクや対応策を伝えている。現在は企業や自治体の気候変動への適応の支援に注力している。

気候変動による影響

猛威を振るう台風、ハリケーン、サイクロンや豪雨による洪水など、気候変動に伴う極端な気象現象により災害が発生し、これまでにない大きな被害が生じている。

適応に関する取り組み

当社は、企業や自治体のDXを推進する気象データ提供・分析サービス「WxTech®︎」において、2020年8月に工場、倉庫、店舗や病院等の施設管理者向けに「災害対策判断支援サービス」の提供を開始した(図1)。本サービスではウェブサイト上で当社独自の高精度な気象データや公的機関の気象・防災情報を一元的に確認できる他、災害時の対策を判断する基準である「災害リスクスケール」を提供する。

具体的には、当社独自の気象予測(注1)とノウハウ(注2)にもとづき、事前に設定したエリアにおける大雨、風、河川氾濫、内水氾濫、土砂災害の災害リスクスケールを72 時間先まで予測し、最大 6 段階で表示する。「災害リスクスケール」が上下に変化する場合はメールやアラートで自動通知する仕組みとなっており、気象の警戒基準値とそれに伴った行動計画をあらかじめ段階的に設定しておくことで、各リスクの状況に応じた適切な対策が推薦(助言)される。

また、本サービスは日本で初めて病院防災向けに気象データを提供する(注3)。土砂災害や河川氾濫、全域停電といった病院の災害リスクに対し、「災害リスクスケール」を用いて気象条件に応じた最適な体制を推薦(助言)する他、職員の出退勤時間の変更や入院患者の避難、医療機器の保守、備蓄確保など、タイムラインに基づく対策の判断に活用される(図2)。

効果/期待される効果等

気候変動の影響で災害が激甚化している昨今、当社は高精度、高解像度の気象データから企業や自治体の事業リスクを正確に予測し、被害を最小限に抑える「災害対策判断支援サービス」で、様々な施設の防災対策に貢献している。 また、本サービスは災害の発生時を想定したものではあるが、常に施設周辺の天気や気温を把握することができるため、平時から気象情報の確認等にも活用可能である。

災害対策判断支援サービス
図1 災害対策判断支援サービス
病院向け「災害対策支援サービス」画面イメージ
図2 病院向け「災害対策支援サービス」画面イメージ

脚注
(注1) 全国約1万3千カ所の観測データや、アプリ会員から届く1日約18万通の天気報告を取り入れて独自の予測を実施している。
(注2) これまで全国約250の自治体を対象に支援してきた実績を有する。
(注3) 病院において災害リスクに応じた最適な体制を推薦する日本初のサービスである。

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