1時間目
適応てきおうって何だろう?

気候変動きこうへんどう」の「影響えいきょう」、そして「適応てきおう

「はじめに」のページで、世界でも日本でも、これまで過去かこ100年間、気温が上がってきていること、グラフで見てもらったね。そうした変化へんか、「気候変動きこうへんどう」によって、どんなことが起きているのだろうか。

農作物がうまく育たない 大雨による災害 夏のきびしい暑さ

今まで育っていた農作物がうまく育たなくなったり、過去かこ観測記録かんそくきろくを上回る大雨などによる気象災害きしょうさいがいが起きたり、暑さがきびしくなって病院に運ばれる人がえたり...そんなことが起きているんだ。「気候変動きこうへんどう」の「影響えいきょう」が、もうすでに色々なところであらわれているんだよ。

※【気象災害きしょうさいがい】 大雨によって、川があふれてしまったり、山がくずれて土砂どしゃがふもとにおしよせたり、海沿うみぞいでは高潮たかしおによって海の水がひくい土地におしよせたりして、建物たてものや道路など、人々がらすまちを大きく こわしてしまうこと。そこに住む人々の命をうばってしまうこともある。このような災害さいがい気象災害きしょうさいがいというよ。

次のページから、「食」、「気象災害きしょうさいがい」、「健康けんこう」の3つに分けて、どんな「影響えいきょう」があらわれているのか、もっとくわしく見ていこう。
 そして、「気候変動きこうへんどう」の「影響えいきょう」に対して、どんなことができるのか。みんなでいっしょに考えながら、「適応てきおう」あるいは「適応策てきおうさく」とはどんなことなのか、学んでみよう。