A-PLATメールマガジン バックナンバー【特集号】


年内最後のメルマガは、先日公開されたスターバックスコーヒージャパン株式会社による環境配慮型店舗「グリーナーストア」の推進及び気候変動対策についてご紹介します。さらに、国内で開発された最新の適応ビジネス事例をお届けします。

2022年は皆様にとってどのような一年になりましたか?
来年もすばらしい年となりますよう、心よりお祈り申し上げます。

今年もA-PLATをご覧いただき誠にありがとうございました。

~国立環境研究所 気候変動適応センター メルマガ特集号~

スターバックスコーヒージャパン株式会社
Greener Stores Frameworkを軸としたスターバックスのサスティナビリティアクション

■環境負荷低減を目的とした店舗作り
皇居外苑 和田倉噴水公園店は、サスティナビリティの実験拠点として環境保護に関する先進的な数々の取り組みをしていくことを目的とした、環境配慮型店舗「グリーナーストア」の、日本第1号店です。グリーナーストアとは、スターバックスが世界自然保護基金(WWF)と共同で策定した国際認証「Greener Stores Framework」を取得した店舗のことで、以下の8つの項目の中から基準をクリアする必要があります。今後オープンする店舗は基本的にグリーナーストアとして設計されています。

■スターバックスが取り組んでいる気候変動影響への対策(記事一部抜粋)
ー近年増加傾向にある、想定外の洪水などについては、浸水ハザードマップを確認するなど、リスクがあるかどうか把握した上で出店することを意識しています。浸水する場合であれば、その時にどのような影響が出るのか、パートナーやお客様の避難の情報をどのように取るべきなのか、出店する際に検討しています。郊外にある店舗については、駅や公共交通機関のアクセスが遠いため、リスクに備え、防災備品の備蓄をしています。

ー最近の大型台風の際も、災害リスクが高いので、お店を閉めようという話が出ていました。お客様が楽しんでいる様子が見えるよう、ガラス張りの店舗が多いのですが、安全面から見るとリスクになってしまいます。

ーリペアの基準は細かく変わっています。例えばドライブスルーのオーダーボードの屋根は、今まで標準の形ですと、超大型の台風の場合、破損のリスクもありました。安全性に懸念がある状態では営業できないとして、リスクが懸念されるパーツについては、基準をアップデートし、必要に応じてリペアに設備投資をしています。

ー台風の被害が受けにくい店舗にする工夫も必要だと思います。片付けやすい外部席にする、飛んでいくものを極力減らし固定するなど、1つ1つの要素を見直し、リスクの少ない状態にしておくこと、何かあってもすぐに見直して営業を再開できる店舗の基準にしていくことは大事だと思っています。この考えは、屋根の仕様変更やドライブスルーの基準の更新に繋がっています。気候変動の状況に合わせて基準を見直し、最適なものを常にキープする必要があると考えています。
上記と併せて、インタビューVol.38「気候変動からコーヒーの木と生産者を守り、エシカルなコーヒーを届ける」も是非ご覧ください。

事業者の適応
気候変動への適応を自社のビジネス機会として捉え、適応を促進する製品やサービスを展開している取組事例を紹介しています。

~「高濁度原水対応型浄水装置」による
良質な水の確保と安定供給~

株式会社トーケミの高濁度原水対応型浄水装置は、超高濁度な水も安定的かつ効率的に浄化することが可能であり、生活水の安定供給や、水質改善による住民の健康面・衛生面の向上に貢献している。


「住友林業株式会社」
~最大級の大型台風にも耐える
ビッグフレーム構法~

住友林業は、木質梁勝ちラーメン構造の「ビッグフレーム構法」を開発しました。
この構法では主要構造材に「ビッグコラム」を用い接合部を金属同士で緊結する「メタルタッチ接合」を採用しています。これにより地震や強風に強い住宅の提供が可能になります。

~河川工事の安全性を確保するシステム~

急激な水位上昇を予測し、洪水が懸念される際に、工事関係者へ警報を配信する河川工事用出水警報システム「T-iAlert River」を開発しました。このシステムにより、河川の増水が懸念される場合には、早期に人員や建設機械・資材などを退避させるなど、対策を講じることができると期待されています。


~水と塩を原料とした家庭用小型水発電機~

水と塩を原料にマグネシウムとの化学反応を利用して発電を行う「ENECTRON」を開発、製造、販売しています。運搬可能な為、災害時などで活用でき、環境に優しい クリーンエネルギーの利用でSDGsにも貢献が期待されています。

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