「田んぼダム」の整備

掲載日 2018年12月17日
分野 自然災害・沿岸域 / 農業・林業・水産業
地域名 関東(新潟県)

気候変動による影響

気候変動の影響により自然災害が激化することが予測されています。低平地が多い新潟県では洪水被害が頻発しているため、その対策として「田んぼダム(水田洪水防止機能)」の整備を進めています。田んぼダムは、田んぼの排水口に調整板や管等を設置し雨水を一時的に田んぼに貯め、時間をかけて少しずつ排水することにより、下流の洪水被害を防止、軽減しようとする取組です。平成14年に村上市で取組が始まり、平成29年度には県内15市町村、約14,000haで実施されています。関係する農家の協力によって成り立つ取組であるため、目的や効果に対する農家の理解の促進が必要となります。また、対策者(上流域)と効果受益者(下流域)が異なるため、合意形成を図ることも重要です。

田んぼダムの仕組み:(左)雨水がそのまま排水路に流れるので、排水路の水位が上昇します。(右)穴の開いた板などの調整装置を排水口につけて、排水量を減らします。ゆっくりと雨水を流すことで、排水路の急激な水位の上昇を抑えます。
図1 田んぼダムの仕組み:(左)雨水がそのまま排水路に流れるので、排水路の水位が上昇します。(右)穴の開いた板などの調整装置を排水口につけて、排水量を減らします。ゆっくりと雨水を流すことで、排水路の急激な水位の上昇を抑えます。
(出典:新潟市ウェブサイト「田んぼダム利活用促進事業」)
図2 分離型田んぼダムます
(出典:新潟市ウェブサイト「田んぼダム利活用促進事業」)
出典・関連情報

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