学校教育での暑さ対策の理解の促進
| 掲載日 | 2019年7月23日 |
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| 分野 | 健康 / 国民生活・都市生活 |
| 地域名 | 関東(埼玉県熊谷市) |
気候変動による影響
フェーン現象や東京都心からヒートアイランドの空気が流れる熊谷市は、夏季最も暑い都市のひとつとなっています。熊谷地方気象台で観測された夏(6~8月)平均気温の経年変化(統計期間:1897~2018年)は上昇傾向を示しており、気候変動の影響で今後さらに上昇する可能性があります。
取り組み
熊谷市では、子どもたちの暑さ対策の知識の教育のための取り組みを実施しています。小学校の委員会活動の支援として、児童が主体的に暑さ対策や熱中症予防の知識を学べるよう、小学校の児童委員会の活動に対して支援をしています。暑さ対策のアイデアを児童自らが発案し、実行しており、熊谷市は費用の一部を補助しています。また、市内の公立中学校において全生徒を「暑さ対策サポーター」に育成する「中学生サポーター事業」を展開しており、1年生は暑さ対策セミナーの受講、2年生はAED講習、3年生は防災無線や地域での呼びかけなどによる情報発信を行うことで、地域へ熱中症予防の啓発を行っています(図1・2)。
効果/期待される効果等
子どもたちが自分たちで熱中症予防に意識的に取り組むことや、身近で熱中症に直面した場合に助け合えるよう育成するほか、子どもたちから家族や地域へ情報が伝達されることが期待できます。

(出典:熊谷市「埼玉県熊谷市の暑さ対策の取組2005-2017」)

(出典:(一社)環境情報科学センター「平成30年度暑熱環境に対する適応策調査業務報告書」(環境省請負業務))
出典・関連情報