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「気象観測データの長期変化の傾向」ページについて

○長期変化傾向の評価について

図において、統計期間にわたってデータが均質なもの(観測場所の移転が無かったり、その影響が補正されていたりするもの) については、長期変化傾向の評価(増減傾向が偶然に見えるものかどうかの評価)をしています。

評価として表1のように表現を分けています。

統計期間内でデータが均質でない場合(観測場所が移転している場合等)は、長期変化傾向の評価はしておりません。

図の横軸上のマーク( ×, )は、それぞれ次のことを示しています。

  ×:欠測等によりデータが無い。
  :観測場所の移転により、その前後でデータは均質でない。
  :観測場所の移転による影響は補正されており、その前後でデータは均質である。

○全国情報について

  • 年平均気温偏差、季節(春・夏・秋・冬)平均気温偏差は次の15地点の平均値を示しています。
    網走,根室,寿都(すっつ),山形,石巻,伏木,飯田,銚子,境,浜田,彦根,宮崎,多度津,名瀬,石垣島
  • 年降水量偏差、日降水量100mm以上の年間日数(地上気象観測データ)、無降水日数は次の51地点の平均値を示しています。
    旭川,網走,札幌,帯広,根室,寿都,秋田,宮古,山形,石巻,福島,伏木,長野,宇都宮,福井,高山,
    松本,前橋,熊谷,水戸,敦賀,岐阜,名古屋,飯田,甲府,津,浜松,東京,横浜,境,浜田,京都,彦根,
    下関,呉,神戸,大阪,和歌山,福岡,大分,長崎,熊本,鹿児島,宮崎,松山,多度津,高知,徳島,名瀬,
    石垣島,那覇
  • 夏日、真夏日、猛暑日、熱帯夜、冬日、真冬日の年間日数は、年平均気温偏差の15地点から飯田と宮崎を除いた13地点の平均値を示しています。

○積雪・降雪データについて

年最深積雪、日降雪量20cm以上の年間日数については、寒候年(前年8月から当年7月までの1年間)での統計を行っています。統計期間は1962寒候年(1961年8月~1962年7月)以降です。
また、下記の日本海側の観測地点を計算対象としています。

  • 北海道日本海側:稚内、留萌、旭川、札幌、岩見沢、寿都、江差、倶知安
  • 東北地方日本海側:若松、青森、秋田、山形
  • 東日本日本海側:輪島、相川、新潟、富山、高田、福井、敦賀
  • 西日本日本海側:西郷、松江、米子、鳥取、豊岡、彦根、下関、福岡、大分、長崎、熊本

○アメダス観測データについて

統計期間は以下のとおりです。

  • 日本全国・各地方の年最大日降水量の基準値との比:1976年以降
  • 日本全国の大雨発生回数(日数):1976年以降
  • 各地方・各都道府県の大雨発生回数(日数):1979年以降

表1 長期変化傾向の評価による表現の違い
信頼水準 記述方法
99%以上で有意 「増加(減少)している(信頼水準99%で統計的に有意)」
「上昇(下降)している(信頼水準99%で統計的に有意)」
95%以上で有意 「増加(減少)傾向が現れている(信頼水準95%で統計的に有意)」
「上昇(下降)傾向が現れている(信頼水準95%で統計的に有意)」
90%以上で有意 「増加(減少)しているとみられる(信頼水準90%で統計的に有意)」
「上昇(下降)しているとみられる(信頼水準90%で統計的に有意)」
上記以外 「有意な変化傾向は見られない」