人工光植物工場における野菜の水耕栽培

株式会社エヌ・ピー・シー

業種:製造業 / 農業、林業

掲載日 2025年11月12日
適応分野 農業・林業・水産業

会社概要

株式会社エヌ・ピー・シーは太陽電池業界、電子部品業界、自動車業界、ディスプレイ業界等に向けて、各種FA(ファクトリーオートメーション)装置を提供している。また、太陽光パネルの検査から廃棄までのトータルサービスを提供しているほか、人工光植物工場で栽培された野菜の販売もおこなっている。

気候変動による影響

気候変動による異常気象、災害により、作物の安定的な生産が世界的な課題となっている。

適応に関する取り組み

当社は、松山工場(注)の一角に人工光植物工場を設置し、密閉性の高い室内でLEDと水耕栽培を用いて、「はこひめ」シリーズのフリルレタスやグリーンリーフに加えて、業務用のレッドフリルを生産している(図1、図2)。この栽培方法は、光や温度、湿度、二酸化炭素濃度などの生育環境を制御し、短期間に安定した野菜の収穫を可能とする。また、密閉性の高い室内工場で栽培するため、害虫の侵入がなく、栽培期間中に農薬を使用する必要がない。さらに、外気や土に触れる機会が少ないため菌の付着も少なく、洗わずにそのまま食べられる、衛生的で新鮮さが長持ちする野菜を提供している。

なお、生産に使用する電力は、太陽電池製造装置メーカーである当社の強みを生かし、リユース太陽光パネルによって一部を自家発電で賄っている。

はこひめの特長 説明
安定供給・安定価格 ・室内で光や温度を制御し計画栽培
栽培期間中農薬不使用 ・密閉性の高い室内工場で栽培
・害虫の侵入がなく、農薬は不要
・外気や土に触れず菌の付着が少ない
地場野菜 ・松山工場で栽培、直接出荷
・お客様のニーズに細やかに対応
・愛媛の農林水産物統一キャッチフレーズロゴマーク登録
苦みが少ない ・えぐみ、苦みの少ない食べやすい味
新鮮さ長持ち、衛生的 ・菌の付着が少なく長持ち
・冷蔵庫に保存して少しずつ使える
環境にやさしい野菜作り ・人工栽培のための電力を一部自家発電
・リユース太陽光パネルで無駄なく経済的

効果/期待される効果等

人工光植物工場による野菜の生産は、生産過程における環境負荷が低く、気温や気候の影響を受けることなく年間を通じた栽培が可能であることから、安定的な野菜供給に寄与するものである。

人工光植物工場で栽培されるレタス
図1 人工光植物工場で栽培されるレタス
図2 人工光植物工場野菜「はこひめ」(動画)

脚注
(注)松山工場は、愛媛県資源循環優良モデル優良循環型事業所に認定されている。

自社関連サイト

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