防災・災害対応のためのドローン

株式会社ACSL

業種:製造業

掲載日2026年4月8日
適応分野自然災害・沿岸域 / 国民生活・都市生活

会社概要

株式会社ACSLは、産業用ドローンの製造販売及び⾃律制御技術を⽤いた無⼈化・IoT化に係るソリューションサービスの提供を行うドローン専業メーカーである。

気候変動による影響

近年、気候変動の影響により、台風や豪雨、猛暑、突風などの極端気象が頻発・激甚化している。これに伴い、地震以外の自然災害においても、人的被害やインフラの寸断、孤立地域の発生といった深刻な事態が増加している。特に、災害発生直後の状況把握や物資輸送においては、迅速かつ安全な対応が求められる(注1)。

適応に関する取り組み

当社は、過酷な環境下でも安全かつ安定して運用できる国産ドローンの開発・量産に取り組んでいる。自社開発による飛行制御技術やセキュアなシステム設計により、災害対応や物流、インフラ点検など多様な用途に対応可能である。

以下に、当社ドローンの主な特長を示す。

①自社開発のフライトコントローラ

操業時からの自律制御技術をコア技術とし、自社開発のフライトコントローラーにより安全かつ冗長性を持つ制御を実現する。

②耐環境性に優れた機体設計

最大対気速度25m/sの耐風性能と10mm/h以下の降雨環境でも飛行可能な機体設計。(物流仕様時)

③第一種型式認証を前提とした冗長システム

国内唯一の第一種型式認証取得実績を持ち(2025/10/28現在)、冗長性および信頼性に優れた機体システムを実現、主要機器の一部(例:モータ、GNSS等)が破損時も代替可能で安全に着陸可能な機能を保持している。

これらの高度な技術基盤を結集し、平時・災害時を問わず幅広いシーンで活用できる最新機体として開発したのが、長距離飛行マルチユースドローン「PF4」である。

■災害対応から物流・測量まで多様なミッションを遂行するPF4(図1、図2)

災害時の迅速かつ広域な状況把握、詳細な情報収集、セキュリティへの懸念といった災害対応・警備分野の課題を解決するために開発した。また、災害時の物流においても同一機体にて適用が可能。さらに測量用のレーザースキャナも搭載可能でユーザーにて用途変更が可能なマルチユースドローンである。

◦ LTE通信に対応可能であり、目視外飛行が可能。これにより、地震や台風などの災害時に救助隊が立ち入れない地域の状況を速やかに把握できる。

◦ ズーム機能搭載の赤外+可視デュアルレンズカメラのほか、小型の空撮用カメラなどを搭載可能。これにより、詳細な状況把握のニーズに応えられる。また、小型空撮用カメラについては物流仕様と併用が可能で、小型赤外+可視カメラ搭載時には夜間の目視外飛行にも対応する。

◦最大離陸重量24.99kg(物流形態時最大ペイロード(注2):5.5kg)において、最大40kmの飛行が可能。(最大飛行距離は、飛行条件による)

効果/期待される効果等

当社のドローンは、耐風性に優れ、用途により防塵・防水性能を有する堅牢な機体である。そのため、台風や地震などの災害時において、現地調査や救援物資の輸送、その後の復旧におけるレーザー測量などに活用することが可能である。また、ドローンが撮影した映像はリアルタイムでモニターに表示されるため、迅速な現場把握を実現し、初動対応の精度向上が期待される。

PF4 全形
図1 PF4 全形
PF4 全形
図2 PF4 空撮カメラ搭載時ペイロード

脚注
(注1)参考文献:内閣府「防災白書
(注2)ペイロードとは、ドローンによって運搬可能な重量や荷物のことをいう。

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