暑熱対策AIカメラ「カオカラ」

株式会社ポーラメディカル

業種:製造業/卸売業、小売業

掲載日2026年5月18日
適応分野健康

会社概要

株式会社ポーラメディカルは、株式会社ポーラ・オルビスホールディングスの傘下にて、美容医療関連領域における事業展開を目的として設立された。 ポーラ・オルビスグループが化粧品分野で培った研究力と知見を基盤に、美容と医療の両面から価値を提供する事業を展開する。医療機関と連携してエビデンスを蓄積し、新たなプロダクトやサービスを開発する。また、診療を支えるツールや教育、経営ノウハウなど、医療現場に必要な支援を総合的に提供する。

気候変動による影響

気候変動による気温上昇は、熱中症リスクや暑熱による死亡リスク、その他、呼吸器系疾患等の様々な疾患リスクを増加させている(注1)。特に、暑熱環境下での労働が多い建設業・製造業等の業界では、猛暑による労働環境の悪化が大きな課題となっている(注2)。

適応に関する取り組み

当社では、顔の変化をAIによって解析し、暑熱リスクを見える化するシステム「カオカラ」を提供している。「カオカラ」は、ポーラ・オルビスグループの化粧品開発で培った顔解析技術を活用し、管理者および作業員に気づきを与え、現場の労働・安全管理をサポートするものである(注3)。

【カオカラの特徴】

当社の「カオカラ」には、3つの特徴がある。

⚫︎AIによる高い学習精度

専用に学習された顔解析AIによって、従業員の顔の変化(顔色・表情・発汗)を補捉し(図1)、外気温や湿度などの外環境情報と統合した判定結果を共有することで気付きを与えるシステムである。AIは、250万以上の教師データによって高い学習精度を実現している。また、個人の顔情報と外環境のWBGT(暑さ指数)を統合し、暑熱リスクを算出する。

⚫︎高い利用性

「カオカラ」は、専用タブレットを設置し起動すれば使用可能で、簡便な管理運用ができる。また、判定にかかる時間は約3秒であり、結果は4段階の色でリスクが示されるとともに、対処コミュニケーションも合わせて表示されるため(図2)、直感的で分かりやすくなっている。

⚫︎現場での一元管理

「カオカラ」による判定結果は、管理画面に一元的に集約され、現場管理者はスマートフォン・PCで判定履歴を確認できる。集約された結果を利用することで、リスクが高い作業員に優先して声掛けができるなど、効果的な対策に役立てることができる。また、従来の暑熱対策・機器とも併用でき、現場の生産性向上にも寄与する。

【カオカラで実現できること】

カオカラを利用することで、現場が抱える以下の課題を解決することができる。

⚫︎全作業員のコンディション把握の効率化

これまでの現場等では、作業員全員に対して声掛けをしてコンディションを把握することは困難であった。カオカラではタブレットを設置するだけで、1人につき約3秒で暑熱リスクを把握することができ、作業者全員のコンディション確認が容易になる。

⚫︎コミュニケーション不足の解消

現場作業では期間限定の労働者も多く、作業者と管理者のコミュニケーションが不足しがちである。カオカラの判定結果をきっかけに会話が生まれることで、作業者と管理者の意識を変え、円滑なコミュニケーションを促すことができる。

⚫︎低コストで確実な管理体制の構築

健康管理のために作業者全員にウェアラブルデバイスを配布することは、運営・費用の負担が大きく導入が困難であった。対して、カオカラは数台のタブレットを設置するだけで現場全体を網羅でき、低コストかついつでもどこでも作業員のコンディションを把握可能な管理体制を構築できる。

効果/期待される効果等

カオカラの導入により、作業員のリスクを客観的かつ迅速に把握でき、適切な休憩指示や声掛け(コミュニケーション)を行うことで、猛暑下における安全性確保と生産性維持の両立が可能となる。 今後は、学校や幼稚園などへの導入をはじめ、様々な場所での暑熱対策の取組として活用されることが期待される。

図1 AIによる判定のイメージ
図1 AIによる判定のイメージ
図2 判定結果の表示と対応のイメージ
図2 判定結果の表示と対応のイメージ
*対処コミュニケ―ションは一例であり、特定の行動や対応の推奨ではございません。

脚注
(注1) 環境省「気候変動影響評価報告書」
(注2) 厚生労働省「職場でおこる熱中症」 
(注3) 本機器は熱中症の治療、診断、予防を目的としたものではなく、医療機器ではありません。

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