森永製菓株式会社
業種:製造業
| 掲載日 | 2026年8月17日 |
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| 適応分野 | 健康 / 国民生活・都市生活 |
会社概要

森永製菓株式会社は、1899年に菓子製造業として創業し、コーポレートメッセージに「おいしく、たのしく、すこやかに」を掲げている。「世代を超えて愛されるすこやかな食を創造し続け、世界の人々の笑顔を未来につなぎます」をパーパスに、心と体をすこやかにする食を創造し、誰もが笑顔で過ごせる持続可能な社会の実現に貢献することを目指している。
気候変動による影響
近年、夏季の気温上昇や年々増している暑さが大きな社会問題となってきている。猛暑期の救急搬送の約4割が屋外活動中(仕事場、公衆、道路など)に発生している(注)ことを踏まえ、炎天下で働く方々の暑さ対策が求められている。
適応に関する取り組み
当社では、暑熱環境における暑さ対策製品として、速攻のクールダウンと水分補給を可能にする氷菓「アイスボックス<グレープフルーツ>」、エネルギー補給と塩分補給を同時に行える「inゼリー エネルギーレモン塩分+」、水分・塩分・エネルギー補給ができる「冷やし甘酒」、手軽に塩分とブドウ糖を補給できる「inタブレット 塩分プラス」などの各種製品を製造・販売している。
これらのうち、「アイスボックス(図1)」は、氷の冷たさとザクシャリと噛める刺激で、速攻のクールダウンと水分補給を可能にする。さらに、ナトリウム・ビタミンC・クエン酸が配合されており、糖質やナトリウムなどの濃度が低めで、汗をかいて体内の水分量が減ってしまった状態でも速く吸収される「ハイポトニック品質(図1)」を備えている。また、食べるだけでなく、カップ入りの特徴を活かして首や手首などを直接冷やせる物理的な冷却効果も併せ持っている。
当社は暑さ対策において、従来の「水分補給」と「塩分補給」に加えて、身体を冷やす「クールダウン」を行うことも重要である点に着目した。一般的に氷は水と比較して「体から奪う熱量が4倍」であるといわれていることから、暑さ対策のためのクールダウンに「アイスボックス」を食べることが有効であることを検証するため、2024年4月に「アイスボックスを使用した深部温度の実証実験」を実施した。本実証実験では、サウナ入浴後に常温水を飲んだ場合と、氷菓(「アイスボックス」)を喫食した場合の深部温度(身体内部の温度)の変化を比較し、両者の間で0.36℃の差が生じることを科学的に実証した(図2)。
また当社は、実社会における展開として、過酷な外気温下で作業を行う大和ハウス工業株式会社の建設現場に「アイスボックス」100個を無償提供し、現場作業員の方々に喫食していただく取り組みを行った。大和ハウス工業の現場では、暑さ指数(WBGT)が「危険」に達した際に1時間に1回必ず休憩を挟むなどの取り組みを行っており、短い休憩時間の中で効率的に身体を冷やすための手軽な暑熱対策として「アイスボックス」は評価された。
さらに、「アイスボックス」を活用した取り組みとして、東京サマーランドの従業員への差し入れや、東京タワーでの暑さ対策啓発イベントへの出展など、現場でがんばる人を直接サポートする活動を行っている。
また、官民連携の取り組みとして「熱中症予防声かけプロジェクト」を応援し、オフィシャルパートナーとして情報提供や啓発活動を広く推進している。
効果/期待される効果等
「アイスボックス」を活用することにより、水分補給に加えて、クールダウンを行うことで、深部温度を下げることが期待される。
当社は、気温上昇という社会問題に対して、「アイスボックス」を通じてクールダウンの大切さをお伝えすることで、あらゆる世代のウェルネスライフをサポートしていく。


脚注
(注)出典:総務省消防庁「令和7年5月~9月の熱中症による救急搬送状況」(令和7年10月29日)
(https://www.fdma.go.jp/disaster/heatstroke/items/r7/heatstroke_nenpou_r7.pdf)