開催日 2026年8月3日(月)・4日(火)
開催場所 東京大学 伊藤国際学術研究センター(対面およびオンライン配信のハイブリッド形式)

国立環境研究所 気候変動適応センター(CCCA)と環境研究総合推進費「気候変動適応の社会実装に向けた総合的研究」プロジェクトの共催により「第1回 気候変動適応研究発表会」を開催しました。本発表会では8月3日・4日の2日間にわたり、全国の研究者、自治体、地域気候変動適応センター(LCCAC)、民間企業、学生など両日ともに約150名にご参加いただき、知見の共有に加え、活発な交流の場となりました。

本発表会では、口頭42件、ポスター42件の計84件の発表がなされ、気候や生態系などの自然科学から制度や政策といった社会科学、現場の実践報告に至るまで活発な意見交換が行われました。

口頭発表

口頭発表では、気候変動予測や影響評価、社会システム・制度に関わる総合的な研究成果など幅広い研究成果や取り組みについて報告されました。
まず、AIによる機械学習を活用した将来の気候予測や降雨予測などのデータ基盤についての研究成果が示されました。また、農林水産業・生態系における干ばつに対する育苗(林業)や気候変動に伴い増加した魚介類の有効活用をはじめとする適応技術に関する研究成果が報告されました。

さらに、健康被害対策として、暑熱対策ウェアの評価や熱中症の早期発見に向けたデータ解析などの取り組みについて発表が行われました。加えて、都市・流域における洪水リスク評価やグリーンインフラ(NbS)の導入、適応ファイナンスや法制度・判例分析、自治体や事業者の気候変動適応に関する認識の整理など、適応を促進するための多様なアプローチについて議論が深まりました。

ポスター発表

ポスター発表では、各地域の現場課題に根ざした観測データや具体的ツール、個別実践に関する報告が行われ、参加者間で活発な意見交換が交わされました。農作物の晩霜害や水産養殖の将来予測、畜産環境の解析といった現場の状況を示す研究をはじめ、多様な研究成果や取り組みが示されました。

また、日本版の社会経済シナリオデータの更新や、自治体における適応計画の改定状況の分析に関する発表も行われました。さらに、地域における暑熱環境の測定、熱中症救急搬送者のデータ分析、地域適応センター(LCCAC)の取り組みなどが示されました。また、デジタル技術を活用した環境防災教育ツールの紹介など、わかりやすく体験しながら学べるツールも注目を集めました。

(2026年8月18日掲載)