開催日 2026年8月26日(水)
主催者 環境省
開催場所 国立環境研究所

日ASEAN協力として実施されているASEAN人材育成奨学パートナーズ支援(AHEAD50)の参加者が、研修の一環としてNIESに来所しました。

NIESからは、温室効果ガス技術観測衛星(GOSAT)の活用、アジア太平洋統合評価モデル(AIM)を用いた研究事業や関連設備の紹介とともに、気候変動適応センター(以下「CCCA」という。)からはアジア太平洋気候変動適応研究室の3名が参加者にCCCAの適応研究や気候変動適応情報プラットフォームを通じた支援業務の取組を紹介しました。

まず阿部博哉研究員より、「日本における気候変動適応研究」と題して、日本国内で気候変動の影響が各地や様々分野で顕在化しており、こうした課題に対処するための適応に関する研究プロジェクトが現在進行中であることを説明しました。また、研究プロジェクトの進展とともに、とりわけ適応策の社会的実装に焦点を当てた事例研究が増えていることや、将来予測データや関連情報の一部がWebGISを通じて公開されていることを紹介しました。

宮塚亜希子気候変動適応推進員は「CCCAの気候変動適応支援:A-PLATとAP-PLAT」と題して気候変動適応法に基づいたCCCAの役割や国内の研究機関や地方自治体等との連携体制について解説し、A-PLATを通じた主要な適応支援のうち、とりわけ地方自治体向けの支援業務や情報コンテンツの事例を紹介しました。また、アジア太平洋地域向けに構築されたAP-PLATの活動目的や、域内の研究者や関連機関との協力事例を紹介しました。

最後に、関玲子気候変動適応推進員からは、「AP-PLATの主要コンテンツの紹介と実演」と題して、AP-PLATが提供する各種コンテンツを紹介しました。様々な分野の気候変動影響を地図上に可視化するClimate Impact Viewer、発展途上国が気候資金の獲得に向けて応募する際の提案書作成を支援するGCF Concept Note Navigator、適応事例データベース等を取り上げました。また、参加者が各自のパソコンでツールを実際に体験してもらう時間を設け、使い方の説明や質問への回答など、個別の対応によりツール利用の促進を図りました。

最後に、気候・環境分野における日ASEAN協力の推進に関する意見交換が行われました。また、NIESの吉川理事よりプログラム参加者や環境省を含む関係者の皆様に来所への感謝と、今後もこのような交流や協力の機会が日ASEANの双方に有益となることへの期待が述べられました。
CCCAは今後も研究と支援業務の紹介や意見交換を行ってまいります。プログラム参加者の皆様の来所にあたり、ご尽力いただいた関係者の皆様に御礼申し上げます。

(2026年9月9日掲載)