令和7年度 気候変動適応の研究会 研究発表会・分科会を開催しました

開催日 2025年12月16日(火)
開催地 コングレスクエア日本橋
参加者 166名程度(国の研究機関・大学等:104名程度
地域気候変動適応センター等:62名程度)

気候変動適応の研究会とは

国の21研究機関により構成される気候変動適応に関する研究機関連絡会議のもとで、地域での気候変動適応の実践(社会実装)に向けて、研究者・実務者等が具体的な連携を模索することを目標に活動しています。

令和7年度の研究発表会・分科会について

今年度も国の研究機関(以下、国研)と地域気候変動適応センター(以下、LCCAC)の対話・共創・交流を目的として開催しました。今回は160名超の皆様が参加し、各所で対面会合ならではの活発な議論や意見交換を行いました。

集合写真

プログラム概要

午前 研究発表会
気象観測・モデリング 農林水産業 自然災害・沿岸域 暑熱・健康・都市
各国研による最新の研究成果やトピック等についての報告・解説
特別セミナー(ファンディングおよび環境研究総合推進費について)
ポスターセッション
午後 分科会
農林水産業 暑熱・健康・都市
気候データ・シナリオ NbSと気候変動適応
総会
交流会

※プログラム詳細および講演資料等については特設サイトをご覧ください。
特設サイト:令和7年度 気候変動適応の研究会 研究発表会・分科会

研究発表会 ―各国研による最新の研究成果やトピック等についての報告・解説―

午前は4つの会場で国研(計20機関)による研究発表を行いました。普段は交流機会の無い分野の講演を聴くことができて勉強になった、良い刺激となったというご意見も頂き、多くの機関が一堂に会することの意義をあらためて感じました。

特別セミナー ―ファンディングや外部研究資金について―

今回からの新たな企画の一つとして、お昼の特別セミナーという形で、気候変動適応に関するファンディング(科学技術振興機構)や、環境研究総合推進費(環境再生保全機構)など、気候変動適応研究を支える組織や仕組みについて紹介する機会を設けました。今後も関係者の皆さまの研究活動の支援・推進に繋がる情報提供に努めてまいります。

発表会の様子

ポスターセッション ―対面開催ならではのコミュニケーション―

今回からの新たな企画の二つ目として、ポスターセッションを開催しました。国研、大学、LCCAC等のそれぞれの取組や研究成果等について、希望者を募ってポスター展示をしていただきました。国研の方々にとっては、LCCACの取組等を知る貴重な機会となりました。

ポスター展示の様子
直接質問できる場だからこそ聞ける話などで、どのポスターの前も盛況でした。

分科会 ―今期分科会のまとめと次期活動に向けた議論―

午後は2つの会場に分かれて4つの分科会を開催しました。今年度も各分科会でこれまでにオンラインイベント等を開催してきましたが、それらの集大成として、対面開催であることを活かしたプログラムが企画されました。今期(令和6~7年度)の総括や次期(令和8~9年度)の活動へのアイデア・要望等についての議論も行われました。

<農林水産業分科会>

実務者と研究者のニーズとシーズの理解などを目指し、5分野(水稲、林業、畜産、水産、果樹・その他)に分かれての座談会を開催しました。

<暑熱・健康・都市分科会>

研究プロジェクトや共同研究に関する情報提供の後、ポスターセッションを行いました。昨年度より発表件数も増え、互いの取組の理解や発表者との直接のコミュニケーションの機会として有意義な時間となりました。

ポスターセッションの様子

<気候データ・シナリオ分科会>

これまでの2年間の活動を振り返りつつ、気候データ・シナリオの利用経験やAIを利用した気候データ・シナリオ開発に関する意見交換のための座談会を開催しました。

<NbSと気候変動適応分科会>

LCCAC及び民間企業の取組事例を紹介いただき、あらためてNbS(Nature-based Solutions)の共通理解を目指した取組の重要性などを確認しました。

分科会の様子

総会 ―活動の振り返りと今後について―

研究会の締めくくりとして、全員参加による総会を開催しました。各分科会からの今期活動の報告に続き、次期(令和8~9年度)の各分科会の新座長候補が紹介され、承認されました。その後、各分科会の次期活動方針についての意見交換があり、議論の内容を踏まえ、新座長のもと次年度の活動開始に向け準備を進めていくことを確認しました。

総会の様子

おわりに

今回は完全対面形式となって3回目の開催となり、年末ながら、過去最多の参加者をお迎えすることができました。今後も専門や組織の壁を超えたコミュニケーションの機会として活用していただけるように、また、毎年参加したくなるような場となるように、事務局一同、運営に工夫を重ねていききたいと思います。

*翌日12/17(水)に「令和7年度地域の気候変動適応推進に向けた意見交換会」が同会場で開催されました。詳細は下記の関連情報よりご覧ください。

会場の写真(外観)

開催後アンケート結果(回答件数53件)

グラフ:研究発表会(AM)の満足度
研究発表会(AM)の満足度
グラフ:ポスターセッションの満足度
ポスターセッションの満足度
グラフ:特別セミナーの満足度
特別セミナーの満足度
グラフ:分科会(PM)の満足度
分科会(PM)の満足度

ご意見、ご感想など(一部抜粋・改変)

  • ポスターセッションはネットワーキングの機会としても有益であったが、スペースが少し狭かったので、コアタイムを偶数・奇数の2グループに分けることなどで、より多くの発表者とのディスカッションができるようになると思う。
  • 環境研究総合推進費への応募を検討していたので特別セミナーが参考になった。
  • 地域で実務にあたるLCCACの方々との情報交換は国内の問題や課題をあらためて理解する良い機会であった。どのように貢献できるかを引き続き検討していきたい。
  • 一部分のみでもよいのでオンライン併用を検討していただけると有難い。
  • 各分科会の参加者にもう少し事前情報が提供されているとより議論が盛り上がると思う。
出典・関連情報
(2026年2月3日掲載)