「とやま環境フェア2025」に富山県気候変動適応センターと共同出展しました!
10月11日(土)・12日(日)に富山県産業創造センター(高岡テクノドーム)で開催された「とやま環境フェア20251」に、国立環境研究所気候変動適応センター(以下「CCCA」という。)は、富山県気候変動適応センター(以下「富山県LCCAC」という。)と共同で出展しました。二日間で400人を超える来場者がブースに立ち寄り、子どもから大人まで幅広い世代が、楽しみながら気候変動への「適応」について学ぶ時間となりました。
今年度は「水と緑に恵まれた幸せ富山をめざして ~ はじめよう、富山デコ活アクション! ~」をテーマに開催され、2日間で多くの来場者が訪れました。
適応を「学べる」クイズ形式の展示
ブースの中心となったのは、「#適応しよう」キャンペーンのポスターを活用した「#適応しよう」クイズです。
ポスターには、気候変動の影響にそなえ、快適に暮らしていくための「適応アクション」そしてそれら「適応アクション」を具体的な知恵や行動を示した「適応セレクト」が分かりやすく紹介されています。
クイズでは、キャンペーンでカテゴライズした「ライフスタイル」「食」「住まい」「スポーツ・レジャー」「その他」の5分野から出題し、来場者がポスターを見ながら正しい「適応の選択」を考える形式としました。例えば、「旬ではない野菜ばかりを買う」「規格外の野菜でも味が変わらないので買う」などの選択肢を通じて、身近な買い物や暮らしの中にある気候変動への適応行動を自然に学べるように工夫しました。
会場では、親子でポスターを指さしながら答えを相談する姿や、クイズを通して初めて「適応」という言葉に触れた方がブース職員に質問をする場面も見られました。特に小学生の参加が多く、「これも気候変動適応なんだ。知らなかった。」といった声が寄せられるなど、学びと発見にあふれる雰囲気となりました。
クイズの後は「ガチャ」へ
クイズに回答した参加者には、「ガチャ」を回してもらいました。カプセルの中には、気候変動への「適応」にちなんだ小さな景品を封入。景品は「キャンペーンで製作したPRツールを利用したマスキングテープ」や「適応アクションのピクトグラムを使用した缶バッジ」など、家庭に持ち帰ってからも「適応行動」を思い出せる工夫を施しました。
カプセルが出てくる瞬間には子どもたちの歓声が上がり、会場の一角が明るい笑顔に包まれました。「缶バッジがかわいい。」「ポスターの絵が缶バッジにあるよ!」といった親子の会話が生まれる場面もあり、まさに「楽しみながら学ぶ」体験となりました。
富山県気候変動適応センターとの共同で地域に根ざした発信を
今回の出展は、富山県LCCACとの共同出展により実現しました。富山県LCCACは県内各地で環境学習や脱炭素・気候変動対策の普及啓発に取り組んでおり、今回のフェアでも多くの来場者を惹きつけました。
富山県LCCACのブースでは、「#適応しよう」キャンペーンで紹介している15の「適応アクション」のうち、「Action03 防災ノウハウを身につけよう」などをテーマに、展示や体験型の企画を展開。
CCCAのブースと隣接していたことから、来場者はクイズを通じて「気候変動適応」の基礎を学んだ後、富山県LCCACブースでより実践的な取組や地域の事例に触れることができ、自然と「学びを深める」構成となりました。
CCCAと富山県LCCACが連携することで、全国的な情報発信と地域に根ざした活動とが結びつき、より実感をもって「気候変動への適応」を伝えることができました。また、現地スタッフ同士がブース運営を協力しながら、来場者と積極的に対話を重ねる姿も印象的でした。富山県LCCACの皆様からは、「例年より多くの方がいらっしゃっている。」「来場者の反応が想像以上だった。」といった声が寄せられました。
400人を超える来場者で賑わうブース
二日間のフェア期間中、ブースには延べ400人以上が訪れました。親子連れを中心に、学校関係者や教育関係者など幅広い層の方々が立ち寄り、熱心に「#適応しよう」キャンペーンポスターを見ながら問題に挑戦していました。
「これも気候変動適応なのか。」と「気候変動適応」について知ったという感想が多く、「高温耐性米である“富富富”を買ってみたい。」といった感想もありました。
また、「世界の適応策と日本の適応策の関係はどうなっているか。」など国際的な視点からの質問もあり、イベント来場者の関心の深さを改めて感じました。
さらに、「今年の夏は暑かった。」「8月の豪雨は本当にすごかった。」など気候変動の影響を実感されている来場者も多く、来場者同士で具体的な話題が自然と生まれ、身近な経験を共有する場面も多くみられました。
楽しさから広がる“適応”の輪
「気候変動への適応」と聞くと、少し難しく感じる方も多いかもしれません。
しかし今回の「#適応しよう」クイズを通じて、大人から子どもたちが楽しみながら自然と「気候変動適応」について触れ、未来に向けて何かを「自分ごと」として考えるきっかけが確かに生まれていました。
出展にあたりご協力いただきました富山県LCCACをはじめとするイベント関係者の皆様に、心より感謝申し上げます。
★「#適応しよう」クイズのお題と回答内容★
「#適応しよう」クイズの各お題と回答内容をご紹介します!(赤丸が回答です。)


1「とやま環境フェア2025」は、環境保全や脱炭素、資源循環などに関する取組を県民・企業・行政・教育機関が一体となって紹介し、持続可能な社会の形成を目指す県内最大級の環境イベントです。
関連リンク
- わたしたち一人ひとりができる適応についてご紹介!
A-PLAT「適応しよう」- SNS(国立環境研究所気候変動適応センター)
X(旧Twitter):@APLAT_JP
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A-PLAT「『#適応しよう』キャンペーン」- 今回共同で実施させていただいた富山県気候変動適応センター
サイト「富山県気候変動適応センター」
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