近畿地域の名産品である「丹波の黒豆」「イカナゴのくぎ煮」は、季節になると自然と話題にあがりますが、近年では不作や不漁に苦しんでいます。京都府と兵庫県にまたがる由良川水系は、灌漑用水や水道、工業用水として生活を支えていますが、海面上昇等により塩水が上流まで流れ込み、対策が必要となってきています。高層湿原である深泥池は京都市の市街地北部に位置し、氷河期以来の動植物を含む生物群集は国の天然記念物に指定されていますが、気温上昇等によって絶滅の危機に瀕しています。暑い都市部のイメージが強い近畿地方では、熱帯夜も多い傾向にあり、寝不足になるばかりか、昼も夜も熱中症になる危険性があり、注意が必要です。
地域の特産物を心待ちに楽しみ、水資源の変わらぬ活用と貴重な自然環境を保全し、健康に過ごす。気候変動の影響から日々の生活や文化を守ることが何よりも大切です。
(最終更新日:2020/6/22)
対象となる都道府県/政令指定都市 | 滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、京都市、大阪市、堺市、神戸市 |
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※調査結果を活用される際には、各調査の「成果活用のチェックリスト」を必ず事前にご確認ください。
(対象地域の( )内の記載は、地域適応策策定にあたり成果を活用できる可能性がある地域。)
(タイトル【】内は主体的に参画する地方公共団体名)
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年度 | 項目 | 報告 | |
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平成29年度 | ワークショップ(WS)の開催 | 気候変動影響評価事例調べWS(和歌山県) | 成果報告 |
コミュニケーションツールの作成 | 検討会の開催、近畿地域における普及啓発共通ツール(リーフレット、パワーポイント、プログラム)素案の作成 | ||
企業を対象にした適応研究会 | テーマ:①企業経営方針、②適応リスク管理、③適応ビジネスチャンス | ||
平成30年度 | ワークショップ(WS)の開催 | 普及啓発共通ツール(ワークショッププログラム)試行ワークショップ等の実施 | 成果報告 |
コミュニケーションツールの作成 | 普及啓発共通ツール試行WSを受けた改善(ワークショッププログラム、パワーポイント、リーフレットフォーマット) | ||
企業を対象にした適応研究会 | テーマ:適応リスク管理・適応ビジネスチャンスなど | ||
平成31年度 | ワークショップ(WS)の開催 | センター及び推進員等普及啓発共通ツール活用研修WS | 成果報告 |
コミュニケーションツールの作成 | 今後の展開に向けた検討会 | ||
企業を対象にした適応研究会/企業の適応推進に向けたシンポジウム | 報告会/成果報告や事例紹介 |
年2回程度開催予定
メンバー:地域内の都道府県/政令指定都市、環境省、各省庁地方支分部局、地域地球温暖化防止活動推進センター、研究機関等
有識者:
所属 | 氏名(敬称略) |
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京都大学大学院農学研究科 教授 | 白岩 立彦 |
京都大学防災研究所水資源環境研究センター 准教授 | 竹門 康弘 |
京都大学防災研究所気象・水象災害研究部門 教授 | 中北 英一 |
神戸大学大学院工学研究科 教授 | 中山 恵介 |
広島大学大学院生物圏科学研究科 元教授 | 橋本 博明 |
大阪府立大学大学院工学研究科 教授 | 吉田 篤正 |