「第4回地域の気候変動適応推進に向けた意見交換会」を開催しました。
開催日 | 令和3年10月29日(金) |
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開催方法 | オンライン開催(Zoomを使用) |
主催 | 国立環境研究所 気候変動適応センター |
2021年10月29日に、地域の適応への取組を更に推進することを目的として、全国都道府県及び政令指定都市の自治体関係者約80名にご参加いただき、「第4回地域の気候変動適応推進に向けた意見交換会」を開催しました。
今回の意見交換会は、分科会方式で実施し、午前に「地域気候変動適応センター業務」分科会、午後に「地域の適応」分科会を開催しました。
午前の部
午前は、趣旨説明及び「地域における気候変動適応の推進に向けた現状と課題」についての講演が行われた後、「地域気候変動適応センターの業務内容・課題・解決への糸口」の分科会を事前アンケートでの希望を元に12グループに分かれ、以下3テーマで実施しました。
分科会のテーマ
① 地域の気候変動影響予測・評価等を既に進めており、技術的な意見交換を希望される方(2グループ)
② 今後、地域の気候変動影響予測・評価等を進めるご予定で、その方法に関して意見交換を希望される方(3グループ)
③ 情報収集・発信や普及啓発等を中心に取り組まれており、それに関する意見交換を希望される方(7グループ)
分科会の最後に、各グループで意見共有した事や話し合った内容、感じた事や印象深かった事を12グループの方にお話頂きました。
テーマ | グループ発表の内容 |
① |
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② |
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③ |
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午後の部
午後は、「地域の適応」分科会を以下8テーマで実施し、参加者は各分科会へ入退場自由に移動し、意見交換を行っていただきました。地域の適応推進で行われている取組の共有、課題及び解決の糸口となるような意見交換を行うことを目的としました。
分科会のテーマ
① 将来の気候シナリオの扱い方
② 農業分野への影響&適応策
③ 自然生態系分野への影響&適応策
④ 健康分野(暑熱)の影響&適応策
⑤ Eco-DRR(生態系に基づく災害リスク軽減)を施策に組み込むには?
⑥ 効果的な普及啓発、環境教育とは?
⑦ 「事業者の適応」への取り組み方
⑧ 地域における影響予測・評価・適応策検討の方法

■ 午後分科会より、ファシリテータが感じた事をご紹介いたします。
- 影響評価に関して、シナリオやモデルなど複数あるので、どれをどう参考にすれば良いのか分からないという意見があった。
- 暑熱の普及啓発について、高齢者への熱中症への注意喚起が難しい。
- Eco-DRRについてはまだなじみの薄いテーマであることから、どのように取り組んでいったらよいかこれから勉強していきたいとの話があった。
- 事業者との接点をどうやって増やしたら良いかという声も複数あり、この分野に関する方法論確立、情報共有などがニーズとして今後ありそうに感じた。
- 参加者の皆さんが普段取り組んでいる、これから取り組もうとする各種普及啓発・広報活動(セミナー・講演会、学生向け教材・教育プログラムの開発、SNS活用)の悩み共有や実例等の紹介・意見交換が活発に行われた。
- 地域に適した影響評価をどのように行っているか、適応策の推進管理・部局連携について共通に課題を持たれていると思われる。
全体を通して、適応推進に向けた苦労や知見の共有、各地域の更なる取組共有や多様化する課題等に沿った意見交換が行える場となりました。
最後に参加いただきました皆様の分科会での積極的なご発言等、有意義な意見交換が出来たことに弊所一同心より御礼申し上げます。

アンケート結果について
意見交換会を通じての満足度はいかがですか? |
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「地域気候変動適応センター業務」分科会は参考になりましたか? | 「地域気候変動適応センター業務」分科会について時間はいかがでしたか? |
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「地域の適応」分科会は参考になりましたか? | 「地域の適応」分科会について時間はいかがでしたか? |
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