取り組み
気候変動の影響により自然災害が激化することが予測されています。低平地が多い新潟県では洪水被害が頻発しているため、その対策として「田んぼダム(水田洪水防止機能)」の整備を進めています。田んぼダムは、田んぼの排水口に調整板や管等を設置し雨水を一時的に田んぼに貯め、時間をかけて少しずつ排水することにより、下流の洪水被害を防止、軽減しようとする取組です。平成14年に村上市で取組が始まり、平成29年度には県内15市町村、約14,000haで実施されています。関係する農家の協力によって成り立つ取組であるため、目的や効果に対する農家の理解の促進が必要となります。また、対策者(上流域)と効果受益者(下流域)が異なるため、合意形成を図ることも重要です。