気候変動による影響
気候変動による影響が危惧されるなか、農業分野での気候変動への適応策を実装するためには、農家との情報共有が必要不可欠です。
掲載日 | 2019年2月21日 |
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分野 | 農業・林業・水産業 / 普及啓発 / 適応計画 |
地域名 | 海外(アメリカ合衆国) |
気候変動による影響が危惧されるなか、農業分野での気候変動への適応策を実装するためには、農家との情報共有が必要不可欠です。
カリフォルニア食糧農業省(CDFA)は、適応に関する情報提供のため、「Climate Smart Agriculture Webinar Series」というウェビナー(ウェブ上でのセミナー)を農業における気候変動問題に取り組む世界各地の国や都市と共同で開催しています(図)。これらのウェビナーは、CDFA、米国農務省カリフォルニア気候ハブ、学術界、農業支援サービス、および農業従事者を集めて、共通の課題と潜在的な適応戦略について話し合うために開催されています。2018年4月までに10回のセミナーが開催されています。オランダやイスラエル、オーストラリア、チリと協力して、塩害対策、灌漑用水管理、酪農、土壌管理といった様々な分野での適応策を紹介しました。各セミナーが開催された後には、プレゼンテーションの動画やその資料がウェブページに掲載されるため、いつでもセミナーを閲覧することができます。
上記のようなコラボレーションによって、産官学の国際的連携が促進されることが期待されます。また、居場所・時間を問わずに誰もが適応情報へアクセスできる環境を整えることで、現場における情報の普及と適応の推進が期待されます。