「気候変動適応情報プラットフォーム(A-PLAT)」は、気候変動による悪影響をできるだけ抑制・回避し、また正の影響を活用した社会構築を目指す施策(気候変動適応策、以下「適応策」という)を進めるために参考となる情報を、分かりやすく発信するための情報基盤です。

灌漑予測システムCIMIS

掲載日 2019年2月21日
分野 農業・林業・水産業
地域名 海外(アメリカ合衆国)

気候変動による影響

カリフォルニアのような乾燥地帯では、農業を営む上で灌漑が欠かせません。しかし、気候変動によって降雨パターンの変化や干ばつのリスクが高まることが懸念されており、持続的な生産を確保するためには灌漑を適切に行う必要があります。

取り組み

農家は、潅水の時期や程度を検討する必要がありますが、支援のために、カリフォルニア州からCIMIS(California Irrigation Management Information System)という灌漑予測システムが提供されています(図1)。このシステムでは、各地に設置された気象観測所で収集した気象データが中央コンピュータに自動的に集約され、データベースサーバで分析・保管されます。利用者はインターネットを通じて気象データを入手することができます。(図2)

効果/期待される効果等

CIMISの情報が活用されることで、農家が栽培する作物に適した灌漑のタイミングや程度を判断できるようになることが期待されます。

灌漑予測システム(CIMIS)
図1 CIMIS のトップ画面
(出典:California Department of Water Resource (CIMIS))
灌漑予測システムからの気象データ入手概要図
図2 CIMISのシステム
(出典:California Department of Water Resource (CIMIS))
出典・関連情報
California Department of Water Resource (CIMIS)
https://cimis.water.ca.gov/
みずほ情報総研「平成28年度農林水産分野における地域の気候変動適応計画調査・分析委託事業(諸外国における地域での気候変動の影響への適応に関する調査・分析業務)調査報告書」(農林水産省委託事業)
https://www.maff.go.jp/j/kanbo/kankyo/seisaku/climate/report2018/attach/pdf/report-79.pdf