2時間目
適応てきおうをもっと学ぼう!

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日本の適応策てきおうさく地域ちいきによって様々

前のページの地図で見てもらったように、日本は南北にも長い。だから、沖縄県おきなわけんのように南のあたたかい地域ちいきと、北海道のように北の寒い地域ちいきでは気温がだいぶちがうんだよ。

北海道の宗谷岬と沖縄県の与那国島の2地点の年平均気温をくらべると17.1度もちがうよ

そして、日本海側にほんかいがわ太平洋側たいへいようがわでは、気温や雨や雪のふり方などがちがうよ。

太平洋側と日本海側の雨や雪のふり方のちがいなどを示した図

つまり、地域ちいきごとに気候きこうがちがうということなんだね。

だから、気候変動きこうへんどう影響えいきょうあらわれ方も地域ちいきごとにちがってくるんだよ。

でも、それはどんなふうにちがってくるのかな?

クエスチョンマーク

たとえば農作物。リンゴとミカンを作っている地域ちいきのちがいを見てみよう!

リンゴとミカンの産地のちがい

リンゴは寒い地域ちいき、ミカンはあたたかい地域ちいきで多く作られていることが分かるね。

そこで、1時間目で、リンゴとミカンの「適応策てきおうさく」はちがうこと、学んだことを思い出してみて。

リンゴとミカンの適応策

そう。だから、リンゴとミカンを作っている地域ちいきでは、取り組むべき「適応策てきおうさく」がちがってくるんだ。

つまり、地域ちいきによって作っている農作物がちがうから、影響えいきょうあらわれる農作物も地域ちいきによってちがう。そのため、「適応策てきおうさく」も地域ちいきによってちがってくるんだよ。

参考さんこうまでに、下の図では、全国で作られている農作物、作られているりょうが一番多い県を中心に、いくつかれいとしてあげてみるよ。

日本で作られているさまざまな農作物

作っている農産物が地域ちいきごとにちがうこと、なんとなく分かってもらえそうかな?
それぞれ地域ちいきごとに作っている農作物、力を入れている農作物がちがうから、影響えいきょうあらわれる農作物も地域ちいきごとにちがう。だから、取り組まなければならない「適応策てきおうさく」も地域ちいきごとにちがってくるんだね。

少しだけれいを見てみよう。
たとえば、お茶の「適応策てきおうさく」を見てみよう。お茶は静岡県しずおかけん鹿児島県かごしまけんなどで多く作られているよ。

お茶への影響と適応策。スプリンクラーで水を与えることがお茶の適応策。

これは実際じっさいにお茶を作る地域ちいきあらわれている影響えいきょうであり、行われている「適応策てきおうさく」のひとつなんだよ。

なるほどね!

このように、私たちの「食」にかかわる農業は、地域ちいきごとに取り組む「適応策てきおうさく」がちがってくるんだね。