1. 世界の気温は高くなってきている。
これまでに世界で観測された気温をグラフで見てみよう。世界の年平均気温は、過去100年間で0.75℃上がっているよ。
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2014年から2020年までの年平均気温は、最も暑かった年の上位7番目までを占めているよ。
2. 日本でも気温の上昇が続いている。
日本はどうなっているだろう。日本の年平均気温は、過去100年間で 1.26℃も上がっているよ。
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特に、日本では1990年代以降、高温となる年がとても多くなっていて、このままだと、さらに気温が上がると予測されているんだ。
3. 気温の上昇は日本各地で続いている。
日本国内の様々な地域の観測データも、年平均気温が上がり続けていることを示しているよ。
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※地域によって変化は異なります。また、地域によって観測が始まった年も異なります。
4. 今の東京の気温は100年前の九州の南くらい?
- 観測結果
からこんなことも見えてくるよ。例えば、東京都と九州の南の方にある熊本県、宮崎県、鹿児島県。
- 年平均気温を100年前の1920年と2020年とで比べてみよう。
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100年前と比べると、どの県でも年平均気温が上がっているね。
- 2020年の東京都の年平均気温は、100年前の熊本県の年平均気温を上回っているよ。
5. 「気候変動」の「影響」、そして「適応」。
世界でも日本でも、過去100年の間に気温が上がってきていること、観測結果から分かるね。このように長い時間の中で起こる、気温などの変化を「気候変動」と言うよ。
- 「少し気温が上がったくらいで何も問題なんか起きないよ」...と思う人もいるかもしれない。でも、そんなことはないんだ。
こうした「気候変動」によって、色々な問題、「影響」と言われるものが、すでに現れている。日本国内でも、様々な「影響」が現れているんだよ。
- どんな「影響」が現れているのか。そして、その「影響」に対して、どんなことができるのか。未来を安心で安全な社会にしていくため、「適応」というものについて、1時間目で学んでみよう。