地域気候変動適応計画策定マニュアル説明会・気候変動適応研修(初級コース)の開催概要及びアンケート集計結果報告
I.研修概要について
開催日 | 令和5年8月7日(月) |
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開催方法 | オンライン開催(Webex) |
共催 | 環境省・国立環境研究所 気候変動適応センター |
地域気候変動適応計画を策定済みの自治体向けと新たに計画を策定予定の自治体向けに対象を分け、説明会及び研修を実施しました。
計画策定済みの自治体向けには、令和4年度に改訂された「地域気候変動適応計画策定マニュアル」の変更点や市区町村の支援も想定した活用方法、関連ツールの活用方法について解説すると共に、計画策定済みの自治体担当者より計画改定や進捗管理指標の導入事例等をご紹介いただきました。
新たに計画を策定予定の自治体向けには「地域気候変動適応計画策定マニュアル」(特に市区町村を対象に作成された「導入編」)や関連ツールの活用方法を説明すると共に、市区町村担当者より計画の新規策定事例をご紹介いただきました。
また、両説明会・研修において、環境省環境安全課より熱中症対策の推進に向け、気候変動適応法改正の最新動向を説明いたしました。
計画策定済みの自治体向け説明会・研修には約105名、新たに計画を策定予定の自治体向け説明会・研修には約135名の皆様のご参加を賜り、また、事後アンケートには107名の方から回答をいただきました。
Ⅱ.アンケート集計結果について
今回の説明会・研修に関する自由コメント(一部抜粋)
- 町として悩んでいた内容について、環境省の担当者から説明があり大変有意義だった。自分たちでできることを、しっかり進めていくことの大切さを再認識した。
- 気候変動適応法の改正についての説明が大変参考になった。熱中症対策の推進については、取組が様々な部局に跨っていることから、庁内連携が必要であり、体制の整備に向けた国からの支援などが必要であると感じた。
- 先進自治体の取り組みを知ることができてよかった。環境は幅広い分野が関係するため、どのように各団体と連携して情報を周知させるのかが理解できてよかった。
- 策定事例の紹介で、策定を行うにあたって必要なことについて具体的にイメージを持つことができた。
- 市町の方の意見が率直でよかった。県としてはわからないことを発言してもらえることが非常に参考になる。
- 自治体の事例がわかりやすかった。また、ツールやサイトはどんどん活用しなければ損だと感じた。
- 地域気候変動適応計画作成支援ツールの使い方がイメージでき、有益だった。
- 計画は満遍なく網羅するのではなく、地域の特性に特化して作成していると、実際に作成している市町からの事例を聞くことができ参考になった。
- 策定済みの自治体の抱える悩みや課題の解決を目的とする内容の説明会かと考えていたが、研修の目的がぼやけていた。
- 策定済みの自治体向けでも、これから改定があるため勉強したいのか、改定済みのため情報提供だけでいいのか等、もう少し細かいターゲット設定によって情報密度を上げてほしい。
- 策定後の展開や改定を視野に入れたより発展的な内容であればよかった。
国立環境研究所 気候変動適応センターへの要望は?(一部抜粋)
- 適応策に関する情報発信を主な取り組みとして実施しているので、普及啓発用のツール(子供向けの学習資料等)を増やしていただけると助かる。
- 気候変動及び適応対策の内容を職員や県民に分かりやすく説明するために、講演会の開催や展示パネルの作成等の相談に乗っていただきたい。
- 自治体レベルでも今後将来予測計算が可能になるように、将来予測計算に関するセミナー、講習等を実施してほしい。
- 全般的に、目的と対象、内容を明確に区分して取組を行った方がよいと思う。個別の立場をターゲット設定した取組を展開した方が有効では。
アンケートの自由記述欄から一部を抜粋させていただきました。
皆様からいただきましたご意見につきましては、今後の研修やA-PLATの充実に活かしていきたいと考えております。
研修へのご参加、アンケートへのご回答ありがとうございました。
出典・関連情報
(2023年9月11日掲載)