事業者による適応取組促進を図るポータルサイトの運用
掲載日 | 2024年4月23日 |
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分野 | 産業・経済活動 |
地域名 | 北海道・東北(北海道) |
気候変動による影響
北海道地方では、21世紀末(2076~2095 年)には20世紀末(1980~1999年)と比べ、年の平均気温が約 5.0℃上昇すると予想されています。 気候変動は事業者の事業活動にも影響を及ぼします。事業者においても自社の事業活動を円滑に実施するためには、その事業活動の内容に即した気候変動適応を推進することが重要です。
取り組み
北海道では、道内の事業者による適応の取組促進を図るため、「適応ビジネス」や「気候リスク管理」の取組事例や取組に資する情報などを紹介するポータルサイトを開設し、主に4つのコンテンツを掲載しています(図)。
1.適応をチャンスに変える!『北海道の新たな魅力』
気候変動の影響により、北海道の気候や環境にも変化が生じています。そんな環境の変化をチャンスと捉えて新たな魅力を生み出す取組や、取組に資する情報などを紹介しています。(下記、掲載情報例)
- 安全・安心な同産ジビエ「エゾシカ肉」
- 北海道でチャレンジ!「さつまいも栽培」
- さぁ食べよう!北海道の新たな旬のおいしさ!「Oh!!さかなフェア」
- 世界の銘醸地とよく似た気候が、秘める力「北海道産ワインの魅力」
- 気候変動によるワイン用ぶどう栽培とワイナリーの変化「株式会社Occi Gabi」
2.涼しい気候とリスクの分散!『さぁCOOL北海道へ!』
気候変動による平均気温や豪雨災害リスクの上昇が予想される中、北海道には本州以南の地域と比べて相対的に涼しく、災害時に首都圏との同時被災リスクが少ないという地理的な強みがあります。そんな北海道の強みを活かした取組や、取組に資する情報などを紹介しています。(下記、掲載情報例)
- 北海道で暮らそう!「北海道移住定住ポータルサイト」
- つながる。感じる。生まれる。「北海道型ワーケーション」
- 快適な環境でレベルアップ!「北海道でスポーツ合宿」
- リスク分散の適地「北海道で企業立地」
- 百年先を見据えた酒造り -酒蔵の県外移転-「三千櫻酒造株式会社」
3.気候変動にそなえよう!『気候リスクの管理』
気候変動の影響で上昇する豪雨災害リスクや熱中症リスクにそなえて、影響を低減させる「気候リスク管理」の取組が必要です。道内の事業者による気候リスク管理の取組事例や、取組に資する情報を紹介しています。(下記、掲載情報例)
- 「省エネルギー・新エネルギー関連助成制度」
- 「北海道の木質バイオマス」
- 馬鈴しょ調達のリスクコントロール「カルビー株式会社」
4.道外の参考事例集『国内/海外適応info』
国立環境研究所 気候変動適応センターが運営するA-PLAT(気候変動適応情報プラットフォーム)など、道内に限らず様々な地域、主体の取組や役立つ情報を扱うサイトを紹介しています。(下記、掲載情報例)
- 「気候変動適応情報プラットフォーム A-PLAT」
- 「経済産業省 適応ビジネスの推進」
- 「気象ビジネス推進コンソーシアム」
効果/期待される効果等
ポータルサイトを通じた情報発信により、事業者が気候変動適応に役立つ技術や製品、サービスを活用した新たなビジネス機会につながるだけでなく、ほかの事業者や国及び地方公共団体における気候変動適応の推進にも繋がることが期待されます。 また本ポータルサイトでは、現在も適応ビジネスや気候リスク管理の取組事例を募集しており、引き続き情報の拡充を進めています。
出典・関連情報