「気候変動適応情報プラットフォーム(A-PLAT)」は、気候変動による悪影響をできるだけ抑制・回避し、また正の影響を活用した社会構築を目指す施策(気候変動適応策、以下「適応策」という)を進めるために参考となる情報を、分かりやすく発信するための情報基盤です。

イギリスの防潮堤「テムズ・バリア」

掲載日 2018年7月25日
分野 自然災害・沿岸域
地域名 海外(イギリス)

取り組み

イギリスでは、2012 年から適応プログラムを始動し、洪水リスク管理、水資源、淡水生態系などを優先分野として適応策に取り組んでいます。テムズ川河口の施設改良では、海面水位よりも低い土地を守るため、延長18㎞にも及ぶテムズ防潮堤を設置しました。年10回程度の高潮に際しても、ゲートを閉じて浸水被害を防いでいます。テムズ川流域にある水門「テムズ・バリア」は、海面が仮に毎年 8mmずつ上昇したとしても、2030 年までは高潮に耐えられる設計になっています。

水門「テムズ・バリア」
図1 テムズバリア
(出典: GOV.UK, The Thames Barrier)
テムズ川に設置されたテムズバリア
図2 テムズ川とテムズバリア
(出典: GOV.UK, The Thames Barrier)