気候変動による影響
近年、異常高温の頻発による玄米の品質低下が全国的に問題となっています。兵庫県における気候以外の栽培条件を固定して温暖化の影響をみる気象感応調査では、1998年を境に山田錦の穂が出る時期(出穂期)と収穫する時期が早くなり、品質低下につながる茎数・穂数の増加も見られるようになりました。1998年以降の10年間における出穂期から収穫するまでの期間(登熟期)での平均気温は、1997年以前の10年間と比べて2℃上昇していたことがわかりました。
掲載日 | 2018年7月25日 |
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分野 | 農業・林業・水産業 |
地域名 | 近畿地区(兵庫県) |
近年、異常高温の頻発による玄米の品質低下が全国的に問題となっています。兵庫県における気候以外の栽培条件を固定して温暖化の影響をみる気象感応調査では、1998年を境に山田錦の穂が出る時期(出穂期)と収穫する時期が早くなり、品質低下につながる茎数・穂数の増加も見られるようになりました。1998年以降の10年間における出穂期から収穫するまでの期間(登熟期)での平均気温は、1997年以前の10年間と比べて2℃上昇していたことがわかりました。
登熟期における高気温を回避するには、田植え時期を遅らせることにより、出穂期を遅らせることが効果的です。そのため、2013年に、ほ場ごとの移植日(田植え日)を表示する「山田錦最適作期決定支援システム」が開発されました。現在では、生産者が田植え日を一覧できる「移植日マップ」をウェブ上で無料公開しています。
詳細を「地域の適応策インタビュー」で紹介しています。