取り組み
気候変動の影響により豪雨災害が激化すると予測されています。このような状況を受け、内閣府では、住民自身が想定される災害ごとに、それぞれ避難すべき施設や避難に際して確認すべき防災情報など、避難にあたりあらかじめ把握しておくべき情報を記載した「災害・避難カード」の導入を推進しています。「災害・避難カード」をあらかじめ作成することで、災害時に素早い避難行動をとることができるようになることが期待できます。
肱川流域の愛媛県大洲市三善地区は、内閣府の「災害・避難カードモデル事業」※の平成28年度実施地区として選定されました。当地区では、過去に河川氾濫による浸水被害が度々発生しました。また、地区の面積が広範にわたっており、場所によって避難を要する災害のケースが異なります。当モデル地区では、三善地区自主防災組織が主体となり、ワークショップ等を通じて住民自らが「災害・避難カード」を作成できるよう支援・助言を実施しました。作成した「災害・避難カード」(図1)を基に、避難訓練と意見交換が行われ(図2)、全戸にカードが配布されました。