災害・避難カードの作成

掲載日 2018年10月1日
分野 自然災害・沿岸域 / 普及啓発
地域名 中国四国(愛媛県)

取り組み

気候変動の影響により豪雨災害が激化すると予測されています。このような状況を受け、内閣府では、住民自身が想定される災害ごとに、それぞれ避難すべき施設や避難に際して確認すべき防災情報など、避難にあたりあらかじめ把握しておくべき情報を記載した「災害・避難カード」の導入を推進しています。「災害・避難カード」をあらかじめ作成することで、災害時に素早い避難行動をとることができるようになることが期待できます。

肱川流域の愛媛県大洲市三善地区は、内閣府の「災害・避難カードモデル事業」※の平成28年度実施地区として選定されました。当地区では、過去に河川氾濫による浸水被害が度々発生しました。また、地区の面積が広範にわたっており、場所によって避難を要する災害のケースが異なります。当モデル地区では、三善地区自主防災組織が主体となり、ワークショップ等を通じて住民自らが「災害・避難カード」を作成できるよう支援・助言を実施しました。作成した「災害・避難カード」(図1)を基に、避難訓練と意見交換が行われ(図2)、全戸にカードが配布されました。

効果/期待される効果等

2018年7月の西日本豪雨では、肱川が氾濫し、当地区が浸水したにもかかわらず、犠牲者は出ませんでした。

※内閣府の「災害・避難カードモデル事業」は、各自主防災組織などが主体となり、住民に対する説明会やワークショップ、実際に避難経路を歩く等による実践的な防災訓練などを通じ、住民自らが「災害・避難カード」を作成できるように支援するための事業です。

災害・避難カードの例
図1 三善地区で使われた災害・避難カードの例
(出典:国土交通省四国地方整備局大洲河川国道事務所 肱川大規模氾濫に関する減災対策協議会 取組状況「災害・避難カードの作成の取組状況」)
住民の意見交換の様子
図2 意見交換の様子
(出典:国土交通省四国地方整備局大洲河川国道事務所 肱川大規模氾濫に関する減災対策協議会 取組状況「災害・避難カードの作成の取組状況」)
出典・関連情報
国土交通省四国地方整備局大洲河川国道事務所 肱川大規模氾濫に関する減災対策協議会 取組状況「災害・避難カードの作成の取組状況」
http://www.skr.mlit.go.jp/oozu/kawa/ishiki_torikumi/torikumi_8.pdf
内閣府「災害・避難カード事例集 平成29年度改訂版」
http://www.bousai.go.jp/oukyu/hinankankoku/pdf/jireishuu.pdf

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