気候変動による影響
近年、気候変動やヒートアイランド現象の影響により、都市部を中心に暑熱環境が悪化し、熱中症の発生が数多く報告されています。また、年平均気温は世界的に年々上昇しており、日本においても上昇傾向にあります。特に1990年代以降、夏季に高温となる日が頻出していることから、熱中症による救急搬送人員、死亡者数は増加傾向にあり、国民生活に深刻な影響を及ぼしています。
更新日 | 2021年8月10日 |
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掲載日 | 2018年12月11日 |
分野 | 健康 |
地域名 | 全国 |
近年、気候変動やヒートアイランド現象の影響により、都市部を中心に暑熱環境が悪化し、熱中症の発生が数多く報告されています。また、年平均気温は世界的に年々上昇しており、日本においても上昇傾向にあります。特に1990年代以降、夏季に高温となる日が頻出していることから、熱中症による救急搬送人員、死亡者数は増加傾向にあり、国民生活に深刻な影響を及ぼしています。
環境省では平成18年度から「環境省熱中症予防情報サイト」にて、熱中症予防情報の提供を行っています(図1)。本サイトでは、全国840地点における暑さ指数(WBGT)予測値・実況値の情報を提供しています(注)。
その他、WBGTに関する基礎的な知識も提供しています。
令和3年度のサイトのリニューアルにより「熱中症警戒アラート」の発表情報も地図または表形式により確認できるようになりました(図2)。これは、WBGTの値が33以上と予測された場合、気象庁の府県予報区を単位として発表します。発表内容には、WBGTの予測値や予想最高気温の値だけでなく、具体的に取るべき熱中症予防行動も含まれていることが特徴です。
また、環境省熱中症予防情報サイトでは各種配信サービスも行っています。ウェブサイトやメールマガジン等の各種情報発信手法を独自で活用する事業者に対しては、CSV形式によるWBGTの実況値と予測値のデータを提供するサービスが実施され、個人向けには熱中症警戒アラートとWBGTのメール配信サービスが展開されています。
こうした情報に加え、本サイトでは、WBGTと熱中症救急搬送人員の関係についての週報、「まちなかの暑さ対策ガイドライン改訂版(平成30年3月環境省)」など暑熱対策技術の紹介、「熱中症環境保健マニュアル 2018」など熱中症対策に関する普及啓発資料、熱中症に関する関係府省庁の取組等も確認できるようになっています。
サイトへのアクセス数は、令和2年度は約4,700万件であり、多くの方々が利用していることが伺えます。また、様々な形の情報提供を通じ、熱中症を未然に防止することが期待されます。
図1 「熱中症予防情報サイト」ホームページ
(出典:環境省 「熱中症予防情報サイト」)
図2 熱中症警戒アラートの例 (7月8日5時発表)
(出典:環境省 「熱中症警戒アラートの発表状況」)
脚注
(注)11地点の実測値と829地点の実況推定値