気候変動による影響
気候変動はすでにワイン生産に様々な影響を与えています。影響としては、ブドウ収穫時期の早期化、ブドウへの水ストレスの増加、アルコール度数の増加、酸味の減少等があります。
掲載日 | 2019年2月4日 |
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分野 | 農業・林業・水産業 |
地域名 | 海外(フランス) |
気候変動はすでにワイン生産に様々な影響を与えています。影響としては、ブドウ収穫時期の早期化、ブドウへの水ストレスの増加、アルコール度数の増加、酸味の減少等があります。
ブドウやワインの生産に関する影響評価及び適応など総合的な研究を行うため、フランス国立農学研究所(INRA)は、気候学、 遺伝学、生態生理学、作物栽培学、ワイン醸造学、経済学、社会学等、23の研究所と協力してLACCAVE (“Long-term adaptation to climate change for viticulture and oenology”) プロジェクトを2012年から2015年の間に行いました。プロジェクトは、①ワイン園における気候変動とその影響に関する既知知識の整理、②気候変動に対するブドウの反応の生理学的・遺伝学的基礎研究、③適応に貢献する技術革新、④戦略の地域的な有効性評価、⑤経済的戦略の検討、⑥様々な科学分野の特異性を考慮した情報システムの設立、⑦フランスにおけるブドウ園の適応に関する先を見据えた活動の展開、の7つの作業グループから構成されました。
研究成果を活用することにより、各農園では、収穫の遅い品種や甘みの少ない品種の選択、糖類の形質転換を制限するイーストの活用、気候変動シミュレーションに基づいた将来の栽培手法の調整、規制の変更等の適応策が行われています。