イベント等を通じた「適応」の理解の促進

掲載日 2019年12月13日
分野 国民生活・都市生活
地域名 近畿(大阪府)

気候変動による影響

過去100年間の気温の上昇量を比較すると、大阪府は世界全体や日本全体よりも早いスピードで気温が上昇しています。日本全体より大阪府の気温上昇が大きい理由は、地球温暖化に加えて、都市部においてヒートアイランド現象が起こっているからだと考えられています。

取り組み

大阪府では、各主体に向けて、気候変動「適応」の理解を促進するイベントや学習会を実施しています。

  • 一般府民向けイベント
    一般府民の方々に向けて、おもちゃづくりやゲーム、オリジナルの風鈴づくりなどの体験を通じて、ヒートアイランド現象に対する「適応」として暑さ対策について学ぶイベント(「適応」もええなあ!おおさかCOOL横丁)(図)や、クールスポットの計測や専門家の解説を交えた体験説明会(梅田の涼しい場所はどこ?クールスポット体験説明会)を開催しています(括弧内のイベント名称は平成30年実施のもの)。実施にあたっては、環境NPOや大阪ヒートアイランド対策技術コンソーシアム等との協働で行っています。
  • 普及啓発の担い手向け学習会「適応塾」
    「適応」についてより効果的に広めるため、その啓発の担い手となる人材を増やすことを目的に、環境NPO・地球温暖化防止活動推進員・市町村職員を対象とした学習会「適応塾」を開催しました。平成30年度の学習会は、府内の4地域で開催し、地域における「適応」の取組みの普及について考えるワークショップを行い、個人ができる適応策や、団体(行政・企業・NPO等)ができる適応策について意見交換を行いました。なお、「適応塾」の受講者等と連携して、府民への啓発イベントを実施しています(府内4か所で実施)。
  • 事業者向けセミナー
    大阪の産業・経済活動を担う中小事業者が、気候変動による事業活動への影響に対する「適応」を経営課題として捉え、リスク対応や新たなビジネス機会のきっかけを得ることを目的としたセミナー(温暖化「適応」セミナー「『適応』とSDGsはビジネストレンド!」)を開催しました。気候変動による事業活動への影響やSDGsへの対応、ビジネスへの展開についての講演や事例紹介を行いました。

効果/期待される効果等

体験やワークショップを通じて身近な「適応」から考えてもらうことで、対策に対する意識向上が期待されます。また、啓発の担い手育成を行うことで、普及啓発のさらなる広がりが期待されます。

図 「適応」啓発イベントの様子
(出典:大阪府ホームページ「ヒートアイランド現象への「適応」啓発イベント
「『適応』もええなあ!おおさかCOOL横丁」の開催」)

出典・関連情報
大阪府「おおさか気候変動「適応」ハンドブック」
https://www.pref.osaka.lg.jp/chikyukankyo/jigyotoppage/tekiou_handbook.html
大阪府ホームページ「ヒートアイランド現象への「適応」啓発イベント「『適応』もええなあ! おおさかCOOL横丁」の開催」
http://www.pref.osaka.lg.jp/chikyukankyo/jigyotoppage/heat_event_h30.html#photo
大阪府ホームページ「「クールスポット体感説明会」を開催します!」
大阪府ホームページ「温暖化「適応」の普及に向けた学習会(適応塾)」
http://www.pref.osaka.lg.jp/chikyukankyo/jigyotoppage/tekiou_juku.html#yousu
大阪府ホームページ「事業者向け温暖化「適応」セミナー「『適応』とSDGsはビジネストレンド!」」
http://www.pref.osaka.lg.jp/chikyukankyo/jigyotoppage/tekiou_business.html
(一社)環境情報科学センター「平成30年度暑熱環境に対する適応策調査業務報告書」(環境省請負業務)

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