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茶栽培に関わる技術の普及

掲載日 2019年12月26日
分野 農業、森林・林業、水産業
地域名 関東(静岡県)

気候変動による影響

夏季の異常高温や少雨の影響で、干ばつによる落葉・葉枯れ・枝枯れ等の特異な現象が見られ、翌年一番茶が減収した事例があります。このような夏季の干ばつが翌年一番茶に及ぼす影響は未だ明確ではありませんが、気温上昇に伴い、茶芽の生育、一番茶の萌芽期・摘採期の早まりが予想されています。

取り組み

静岡県では、夏季の異常高温、干ばつ対策として、スプリンクラー等によるかん水技術の普及を推進しています(図1)。また、気候変動による萌芽期・摘採期の早まりがあった場合に、これまでより早期に対策する必要性がある春季の晩霜※対策として防霜技術も取り入れています。放射冷却で温度低下した地表面に高所の暖かい空気を吹き下ろすことによって農作物の温度上昇をねらう防霜ファンが広く普及しています(図2)。

効果/期待される効果等

一番茶の減収の要因には夏季の干ばつ以外のものもあり、個々の寄与率を算出することは困難です。しかし、かん水・防霜等徹底した技術対策を行うことで、茶栽培への影響の低減が期待されます。

※晩霜(おそ霜)とは、晩春から初夏にかけての霜。農作物に被害が出ることが多い。(出典:気象庁ホームページ)

図1 スプリンクラーによるかん水技術
(出典:静岡県「静岡県の気候変動影響と適応取組方針」2019年3月策定)

図2 防霜ファンによる遅霜対策
(出典:静岡県「静岡県の気候変動影響と適応取組方針」2019年3月策定)

出典
静岡県「静岡県の気候変動影響と適応取組方針」2019年3月策定
http://www.pref.shizuoka.jp/kankyou/ka-030/earth/tekiou/documents/tekiouhousin.pdf
中野敬之(2017)夏季の干ばつが翌年一番茶に及ぼす影響.静岡県農林技術研究所茶業研究センター平成28年度研究成果発表会
関連情報
国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構) 農業環境変動研究センター温暖化研究統括監室「地球温暖化と農林水産業」
http://ccaff.dc.affrc.go.jp/

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