気候変動による影響
九州と山口県における2008年~2017年の間の非常に激しい雨の年間平均発生回数は、1976年~1985年と比較した場合、約1.5倍となっています。また、大分市では、現状の地球温暖化対策の下、温室効果ガスの排出が続いた場合、今世紀末の大雨の平均発生回数は、20世紀末と比較すると約2倍になる一方、雨の降らない日が増加すると予測されています。このような雨の降り方の極端化による洪水、浸水、土砂災害等の自然災害リスクや水不足リスクの増大が懸念されています。
掲載日 | 2021年1月19日 |
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分野 | 産業・経済活動 |
地域名 | 九州(大分県大分市) |
九州と山口県における2008年~2017年の間の非常に激しい雨の年間平均発生回数は、1976年~1985年と比較した場合、約1.5倍となっています。また、大分市では、現状の地球温暖化対策の下、温室効果ガスの排出が続いた場合、今世紀末の大雨の平均発生回数は、20世紀末と比較すると約2倍になる一方、雨の降らない日が増加すると予測されています。このような雨の降り方の極端化による洪水、浸水、土砂災害等の自然災害リスクや水不足リスクの増大が懸念されています。
大分市は、災害時における外国人旅行者等のための対策として、様々なサービスを展開しています。その1つが、「大分市災害時多言語通訳サービス」です。これは、災害時に大分市災害警戒本部もしくは大分市災害対策本部が設置された直後から運用が開始され、各本部が解散してから1カ月後まで対応します。この通訳サービスは、コールセンターを用いて19カ国語(注)で24時間対応し、通話はフリーダイヤルで利用できます(図1)。また、大分市では防災に関する対策や災害時の行動、避難所についての情報を提供する「大分市多言語防災ガイドブック」を2018年に発行しました(図2)。このガイドブックは、「やさしい日本語」「英語」「中国語」「韓国語」の4カ国語で編集されており、できるだけ簡潔にまとめられています。巻末には日本語と英語表記による大分市指定避難所一覧が掲載されています。
大分市国際課による公式Facebookでは、各種災害情報や避難所開設、避難指示等の情報共有が行われています。また、前述の「大分市災害多言語通訳サービス」の開設についても掲載されます。
災害時における在住外国人や訪日観光客との円滑なコミュニケーションツールとして活用されることが期待されています。
図1 大災害時多言語通訳サービス
(出典:大分市国際課「大分市災害時多言語通訳サービス運用開始のご案内」)
図2 大分市多言語防災ガイドブック
(出典:大分市ホームページ「多言語防災ガイド」)
脚注
(注)対応言語は英語、中国語(北京語)、韓国語、タイ語、ベトナム語、インドネシア語、
マレー語、ネパール語、ポルトガル語、スペイン語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、ロシア語、タガログ語、ミャンマー語、クメール語、モンゴル語、シンハラ語の全19カ国語。