気候変動による影響
令和2年7月豪雨災害において、熊本県球磨村では球磨川及び支流の増水氾濫により幹線道路は浸水や決壊土砂流出等で通行不能となり、ほぼすべての集落が孤立状態となりました(図1)。この豪雨災害により、25名の方が亡くなり、被害は河川土木農林等(約1400件)や建物(503件)へと及びました。また、近年の気候変動による集中豪雨の多発や雨水流出量の増大により、内水氾濫の被害リスクも懸念されています。
掲載日 | 2021年11月18日 |
---|---|
分野 | 自然災害・沿岸域 / 産業・経済活動 |
地域名 | 九州・沖縄(熊本県) |
令和2年7月豪雨災害において、熊本県球磨村では球磨川及び支流の増水氾濫により幹線道路は浸水や決壊土砂流出等で通行不能となり、ほぼすべての集落が孤立状態となりました(図1)。この豪雨災害により、25名の方が亡くなり、被害は河川土木農林等(約1400件)や建物(503件)へと及びました。また、近年の気候変動による集中豪雨の多発や雨水流出量の増大により、内水氾濫の被害リスクも懸念されています。
豪雨被災後に球磨村が行った住民アンケートによれば、半分以上の世帯が水災補償を付帯した保険に未加入という実態が明らかになりました。これを踏まえ、球磨村は、村民が水災補償を付帯した火災保険等に加入した場合にその保険料の一部を助成する「球磨村水災補償加入促進補助金」を創設しました。補助を受けるためには、2つの要件を満たす事が求められています。
補助額は、1年分の保険料の1/5(上限1万円、千円未満切り捨て)と規定されています。
家屋に対する保険等への加入促進は、「球磨村復興計画」にも明記されています。水災補償を付帯した火災保険等の加入により、災害に強い村づくりに向けた備えになると共に、水災被害を受けた際の早期復興が期待されます。
図1 球磨村における令和2年7月豪雨の被害の概要
(出典:球磨村 「熊本県球磨村 令和2年7月豪雨災害検証報告」より「被害状況(全体)」)