気候変動適応情報プラットフォーム(A-PLAT)
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クイズやゲームで気候変動を学ぶ授業

掲載日 2021年12月6日
分野 普及啓発
地域名 北海道・東北

気候変動による影響

気候変動による影響が今後さらに増加することが懸念されている中、気候変動適応に関する教育や普及啓発の重要性が増しています。

取り組み

北海道千歳市立千歳中学校では2年生向けにクイズやゲームを通して気候変動「緩和」及び「適応」について意識させることを目指した授業を行いました。担当教員は本授業のためにA-PLAT等の情報を参考にしながら教材を作成しました。教材は地球温暖化に対する最新の取組など、多岐に渡る情報について生徒が主体的に学ぶことができるようクイズやゲーム等の形式になっています。
本授業は「すごろく」「未来の天気予報」「カード合わせゲーム」の3つの構成で進められ、最後に「SDGsとの関係性」について紹介されます。最後に生徒は授業についての感想を記入しました。
1)「すごろく」を通して地球温暖化を実感する:本授業のために作成されたすごろくは「地球温暖化」がゴールに設定されており、「節制によってコマが戻る」仕組みとなっています(図1)。「ゴールを目指したくない」にもかかわらず、私たちが普段の生活様式を続けることにより、地球温暖化を促進しているという現実を体験的に理解するよう構成されています。また、すごろくの途中では、地球温暖化に関連するクイズが設けられています。クイズは「温室効果ガス」「一人当たりの二酸化炭素排出量」「環境ラベル」等に関する内容となっており、生徒がこれらのクイズを通して関連する知識をゲーム感覚で身につけられる仕組みになっています(図2)。
2)「未来の天気予報」を見る:気候変動がもたらす将来を生徒に実感させることを目的に、環境省が作成した動画「2100年 未来の天気予報」を見せました。
3)「カード合わせゲーム」:カードには北海道における気候変動影響と適応の事例が記載されています(図3)。このゲームでは、これらのカードを北海道で今後減少すると予測されているもの(例:サケの漁獲量減少、雪不足で雪像が制作できない、等)と、増加すると予想されているもの(例:ヒトスジシマカなどの生息地拡大、教室に設置される扇風機数の増加、等)に分類します。このゲームを通して、生徒が気候変動影響や適応が既に始まっていることを理解する仕組みになっています。
4)「SDGsとの関係を理解する」:上記のゲームを終了した後、教員からSDGsのロゴを生徒に見せながら、気候変動とSDGsの関係性を紹介しました。最後に本授業を受けたことについて生徒は感想を記入しました。

効果/期待される効果等

本授業は、地球温暖化による「気象災害」を「未来」ではなく「現在」既に起こっていることとして生徒が認識し、将来の生活にSDGsの一つである「気候変動への適応」が欠かせないことを意識させることを目指して行われたものです。感想文より生徒が本授業を通して気候変動やSDGsついての興味、意識、理解を深めたことが確認されました。また、ゲームやクイズを通して学ぶことで、生徒が楽しみながら想像力を働かせ、授業に臨んでいる姿が見られました。本授業と教材づくりを行った教員自身も、授業づくりを通して、気候変動に関する考察を深めることができました。

図1 「地球温暖化」がゴールのすごろく
(出典:岡崎綾「[実践]温暖化と私たちの暮らし(理科)」)
※すごろく(PDF)はこちらからダウンロードいただけます。

図2 生徒達がすごろくゲームをしている様子
(出典:岡崎綾「[実践]温暖化と私たちの暮らし(理科)」)

図3 カード合わせゲーム(左:減少し始めているもの)(右:増加すると考えられるもの)
(出典:岡崎綾「[実践]温暖化と私たちの暮らし(理科)」)

出典・関連情報
岡崎綾「[実践]温暖化と私たちの暮らし(理科)」教室の窓 北海道版(小・中学校)vol.29 特集:SDGs×コロナ(東京書籍令和3年5月発行)
https://ten.tokyo-shoseki.co.jp/ten_download/2021/2021058172.pdf

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