G20 環境・気候大臣会合

(ロゴ写真:インドネシアG20ウェブサイト)
開催日 2022年8月31日
開催地 インドネシア・バリ
主催 インドネシア政府

概要

2022年8月31日にインドネシア・バリでG20環境・気候大臣会合が開催されました。本会合には、G20各国及び招待国(※)の環境・気候担当の大臣、副大臣等が出席し、日本からは西村環境大臣や長峯経済産業大臣政務官等が出席しました。本会合は、多くの大臣が現地で、また一部の大臣がオンラインで出席するハイブリッド方式で招集されました。

※G20:アルゼンチン、豪州、ブラジル、カナダ、中国、EU、フランス、ドイツ、インド、インドネシア、イタリア、日本、メキシコ、韓国、ロシア、サウジアラビア、南アフリカ、トルコ、英国、米国
招待国:エジプト、カンボジア、オランダ、フィジー、シンガポール、スペイン、アラブ首長国連邦

会合では、インドネシア環境・林業省のシティ・ヌルバヤ・バカール大臣が議長を務め、各国大臣は、環境大臣代理会合及び気候持続可能性作業部会におけるインドネシアG20議長国の優先課題、すなわち、i) より持続可能な復興の支援、ii) 環境保護及び気候目標を支援するための陸上及び海上での行動の強化、iii) 環境保護及び気候目標の取組を支援するための資源動員の強化について議論し、支持を表明しました。議論の成果として、議長総括(暫定和訳 / 英文 )が取りまとめられました。

適応に関する結果

※詳細は出典をご参照ください。

  • 我々は、将来の世代が、信頼でき、十分で、安全かつ清潔な水資源へのアクセスを確保するために、気候変動が水資源に及ぼす影響を緩和し、それに備え、適応するための努力を強化し支援することの喫緊性を強調する
  • 我々は、極端な干ばつ、熱波、洪水及びそれらの影響並びに海面上昇を防止し、それと闘うための措置を国家の緩和及び適応政策並びに計画に取り入れることを含め、気候変動に起因する異常気象及びその他の影響を予測し、それらに適応することの緊急性に留意する
  • 我々は、気候変動に対する強靭性を高めるために、自然を活用した解決策や生態系を活用したアプローチを含む適応策を強化する
  • 我々は、持続可能な開発に貢献し、パリ協定第2条に言及される気温目標に照らして適切な適応面での対応を確保することを目的として、適応能力の強化、強靭性の強化、気候変動に対する脆弱性の低減についての適応に関する世界全体の目標(GGA)に関するグラスゴー・シャルム・エル・シェイク作業計画を歓迎し、実施することにコミットする
  • 我々は、適応行動と緩和行動との間の潜在的な相乗効果を強調する
  • 国別適応計画は、気候適応に関する各国のニーズと優先事項に関する適切な情報源であると認識し、各国が異なる課題に直面していること、特に途上国に注目し、一部のメンバー国は、国別適応計画を継続的に作成、実施、モニタリングするために、異なるレベルの支援を行うよう要請した

さらに、議長国のインドネシアより、全てのメンバー国間で海洋を活用した緩和と適応行動を促進し、海洋と気候の連関に関する知識の共有、技術移転及び能力開発に関するパートナーシップを確立する機会を模索するため、気候緩和及び適応のための海洋を活用した行動のためのG20パートナーシップが提案されました。

(2022年12月20日掲載)

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