気候変動適応の研究会 「NbS と気候変動適応分科会」の活動
気候変動適応の研究会は、地域での気候変動適応の実践のために協力し合うことを目標として、国の21の研究機関が参加・活動している会合です。国の研究機関に加え、地域気候変動適応センター(LCCAC)や大学など、多様な主体が参加しています。
本稿では、その分科会の一つである「NbSと気候変動適応分科会」の取組の一端を紹介します。
NbS 自然と適応データベース(随時更新)
本データベースは、気候変動に伴う社会課題の解決と自然資本の保全が両立する取組や、自然の機能を活用した分野横断的な気候リスク対策の推進を目的とした情報基盤です。
地域で実践されている適応策や関連研究、情報基盤などに関する情報を収集・整理し、適応と緩和を含む幅広い取組を掲載しています。気候変動適応への効果が期待される分野別(農林水産業、健康など)の検索も可能です。
研究機関、自治体、企業、個人など多様な主体に向け、連携や実践の促進に資する基礎的な情報提供を目指しています。
分科会の活動報告
本データベースは、気候変動に伴う社会課題の解決と自然資本の保全を両立する取組や、自然の機能を活用した分野横断的な気候リスク対策の推進を目的とした情報基盤です。
地域で実践されている適応策や関連研究、情報基盤などを収集・整理し、適応と緩和を含む幅広い取組を掲載しています。農林水産業や防災、健康などの分野別検索も可能です。
研究機関、自治体、企業、個人など多様な主体に向け、連携や実践の促進に資する基礎的な情報提供を目指しています。
- 五福谷川遊砂地建設現場(宮城県)の視察(2024年11月)
本分科会の有志メンバーと大学・民間企業を含む外部研究チームとの合同企画で、相互の研究発表および意見交換のほか、五福谷川遊砂地・砂防堰堤等(国土交通省事業)の建設現場の視察を行いました。 - 千葉県印旛沼流域の調査研究フィールド視察
千葉県印旛沼流域でのNbS ・グリーンインフラの取組み
印旛沼流域では「地域適応コンソーシアム事業(2017~2019年度)」により、水防災、水質管理、生物多様性保全などの分野において、気候変動によるリスクが評価されてきました。これらのリスクに対し、市街地での雨水浸透の促進、谷津(小規模な谷)での湿地生態系の再生、多自然川づくりなど、自然を活かした適応策が実践されています。これらの取組みは、水循環基本法に基づく「印旛沼流域水循環健全化会議」に代表される行政を中心とした組織と、「里山グリーンインフラネットワーク」のような市民・研究者を中心としたネットワークの連携により進められています。
- いんばぬま情報広場(水循環健全化会議のウェブサイト)
- 里山グリーンインフラネットワーク
ネイチャーポジティブ那須野が原アライアンス
ネイチャーポジティブ那須野が原アライアンス(NPNA)は、企業、団体、研究機関、個人などの様々な主体が相互に連携を図り、地域の自然環境が健全な状態になるネイチャーポジティブを実現させるための枠組みとして、2025年6月に那須塩原市、産業技術総合研究所、国立環境研究所が共同で設立しました。国立環境研究所はNPNAを通じて地域の多様な関係者や他の研究機関と連携・協働し、那須野が原における水循環を通じた自然生態系・農業・企業活動・市民生活・水害などの複数分野への気候変動影響評価と分野統合型の適応戦略構築により、地域に貢献することを目指しています。
自然を活用した解決策(NbS)の実装と展開に向けた研究プログラム
本プログラムは、国立環境研究所が2026年4月より開始する、持続的かつレジリエントな社会基盤の構築に貢献する5か年の研究事業です。自然を活用した解決策(Nature-based Solutions)の有効性を科学的に検証するとともに、社会制度や技術と統合し、地域社会への実装を推進することを目的としています。
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