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気候変動と適応

一番分かりやすい「気候変動適応」の解説。いくつかの例とともにご紹介します。

気候変動適応とは?

みなさんは「気候変動影響への適応」や「適応策」という言葉を聞いたことがありますか?
気候変動の影響は、私たちのくらしの様々なところに既に現れています。気温上昇による農作物への影響や、過去の観測を上回るような短時間強雨、台風の大型化などによる自然災害、熱中症搬送者数の増加といった健康への影響などなど。
これまで広く知られてきた「緩和策」と呼ばれる、温室効果ガスの排出量を減らす努力などに加えて、これからの時代は、すでに起こりつつある気候変動の影響への「適応策」を施していくことが重要になってくるのです。

(左)緩和とは?(右)適応とは?
緩和策と適応策

具体的にどんなことが「適応」と呼ばれるのでしょう? いくつか例をご紹介します。

例1:食を守るための「適応」

気温の上昇によって、お米であれば白未熟粒や、リンゴの日焼け、ミカンの浮皮、トマトの裂果などといった品質低下などの影響が既に現れています。お米であれば高温に強い品種に変えたり、作付け時期を変える、リンゴやトマトであれば日除けで強い日差しから守ることなどが「適応」といえます。

食を守るための「適応」の例

例2:気象災害から守るための「適応」

過去の観測を上回るような短時間強雨が増加しています※1。大雨による河川の氾濫や下水道の氾濫(内水氾濫)、浸水被害を防ぐためのインフラ整備や、警戒避難体制の強化をすることも「適応」です。私たちひとりひとりが、天気予報や防災アプリを確認したり、ハザードマップ(洪水被害予想地図)を確認したり避難経路を確認し、気象災害から身を守ることも立派な「適応」といえます。

気象災害から守るための「適応」の例

例3:健康を守るための「適応」

日本の年平均気温は1898年から2017年までの100年間に1.19度の割合で上昇し、特に90年代以降、高温となる年が頻出しています※2。それに伴って、熱中症で搬送される人の数が増えたり、伝染病を媒介する蚊の北上などの影響が出ています。水分補給をこまめにしたり、エアコンの設定温度を適度に保つことによって熱中症を予防したり、虫刺されに気をつけ、一人ひとりが自身の健康を守ることも「適応」なのです。

健康を守るための例

これらの他にもまだまだ沢山の「適応」があります。
そして、これから新しく生まれる「適応」も無数にあると考えられます。

「適応」が創造する新しい社会

「適応」は、気候変動によって生じる新たな被害、大きな災害に備えるための対策といった側面が多いことも事実ですが、一方、例えば企業にとっては、積極的に向き合うことにより、社会に役立つ新たなビジネスが開拓できるといった潜在的な要素も眠っています。

また、日本の「適応」に関する新しい技術開発や取組は、他の国や地域への貢献にもつながります。特にアジア太平洋地域ではその重要な役割が求められています。

私たち一人ひとりが「適応」について、理解を深め、行動していくことは、日本の未来の世代のために必要なことであると同時に、世界中の人たちにとって大変重要なことなのです。

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