GISの基礎用語

全体

GIS

Geographic Information System(地理情報システム)の略称。現実世界の情報をPC上で扱い、それぞれのデータの位置関係に基づく解析や地図への出力を行うことができるシステムである。

デスクトップ型GIS

パソコンにソフトをインストールして起動できるGISソフトウェアのこと。QGISやArcGIS Proなどがある。

クラウド型GIS(WebGIS)

インターネットを通じてwebブラウザ上で動作するGISのこと。WebGISともいう。

データ

ベクターデータ

点、線、面で描画されるデータで、それぞれの頂点の座標が定義されている。

ラスターデータ

位置情報付きの画像ファイル。一般的な形式としてGeotiff形式があるが、それ以外にもjpgやpng画像も位置情報を持たせることでGIS上で扱うことができる。

オンライン配信地図

オンライン上にホスティングされている地図データ。xyzタイルやベクトルタイルといった形式が存在する。

メッシュ

等間隔の格子状に区切られたデータ全般を指す。NIES2020から得られるデータもメッシュデータと言える。

ジオメトリ

ベクターデータを構成する点、線、面の幾何形状のことを指す。

レイヤ

GIS上でデータを描画する際の概念。GISではそれぞれのデータを層のように重ねて描画してみせている。

地物

ベクターレイヤを構成する個々の点や線、面を指す。例えば鉄道駅のポイントデータに対しては、1つ1つの駅のポイントを地物という。フィーチャともいう。

属性

ベクターデータのそれぞれの地物が持つ情報のこと。

プロジェクト

QGIS上に追加したデータやプロパティ情報を保存したもの。QGISのプロジェクトを保存しておくことで、その続きから作業をすることができる。

座標系

GISデータがもつ位置をどのように表現するかどうかを定義したシステム。

拡張子

Shapefile

古くから使用されているGISデータの代表拡張子。.shp、.dbf、.shx、.prjなど複数のファイルで1つのShapefileを形成する。

GeoJSON

JSONをベースとして記述されているGISデータ。データ構造がわかりやすく軽量なためwebGISなどで組み込みやすい。

GeoPackage

SQLiteデータベースをベースにしたオープンフォーマットで、ベクターやラスターなど地理空間データを一つのファイル内に格納することができる。

CSV

カンマで区切られた値を含むテキストファイル。緯度と経度の情報を含んでいればGIS上で扱うことができる。

GeoTiff

位置情報を持つTIFF画像ファイル。衛星画像や航空写真、標高モデルなどで使用されることが多い。

解析機能

フィルター

属性の値に応じた条件式で表示する地物を絞り込む処理。

空間結合

重なり合う2つのデータに対して、一方の地物がもつ属性値をもう一方の地物に付与する処理。

空間検索

重なり合う2つのデータに対して空間的に重なる位置にある地物を選択する処理。

フィールド計算機

属性テーブルに一括で値を入力する処理。既存の属性値を用いた計算をすることもできる。

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