開催現地レポート |
 COP29 気候変動適応特集!

COP29 パビリオンエリアのご紹介

COP29アゼルバイジャンパビリオンの入口付近
アゼルバイジャンパビリオンの入口付近

11月11日、アゼルバイジャン共和国の首都バクーで、COP29が開幕しました。A-PLATのCOP29特集では、会議の様子を3回にわたりご報告しています。

COPでは、気候変動に関する国際的な目標や適応策をめぐる交渉が主要な焦点となりますが、これと並行して、各国や組織が独自に企画する多彩なセミナーや展示イベントが行われる「パビリオンエリア」も見どころの一つです。今回は、そのパビリオンエリアの様子をご紹介します。

COP29のパビリオンエリアは、気候変動対策の最前線で活動する政府、企業、NGO、研究機関、国際組織など、さまざまなステークホルダーが集結する場となっています。広大な会場内では、各国や組織が独自にデザインしたパビリオンを設け、それぞれの取り組みやビジョンを発信しています。中には目を引くデザインのパビリオンも多く、気候変動対策にかける熱意が感じられます。特に、ホスト国アゼルバイジャンとその周辺国のパビリオンは、地域特有の課題や解決策を紹介するとともに、世界中のステークホルダーと連携の可能性を探るプラットフォームのような場にもなっていました。

COP29パビリオンエリアの写真
パビリオンエリア内は文化的・民族的な特徴も豊か
COP29パビリオンで交流する関係者ら
パビリオンで交流する関係者ら

各パビリオンは、それぞれの視点や最新の取り組みを紹介する空間として設計されています。革新的な技術や実績を展示するだけでなく、インタラクティブなセッションやセミナーも随時開催され、活発な議論が繰り広げられています。会場内を巡る参加者も多く、パビリオンエリアは終始多くの人々で賑わっています。

COP29常にさまざまな人が行き交うパビリオン内の通路
常にさまざまな人が行き交うパビリオン内の通路

また、各国のパビリオンでは、その国や地域の文化を取り入れた装飾が施されており、見て回るだけでも楽しめます。一部のパビリオンでは民族舞踊の披露も行われ、参加者が踊りに加わり、笑顔あふれる場面も見られました。

COP29オーストラリアパビリオン
オーストラリアパビリオン:原住民アボリジニの伝統的柄をデザインした壁画が印象的
COP29ドイツパビリオン
ドイツパビリオン:木を中心にした落ち着きあるデザイン。奥がセミナールームになっている
COP29インドネシアパビリオン
インドネシアパビリオン:毎日異なる民族衣装で、異なる民族舞踊も披露されている

開催セミナーのテーマ

パビリオンエリア内では、気候変動対策における緩和策と適応策の両面にわたるセミナーが多く開催されています。緩和策に関連するセミナーとしては、脱炭素や再生可能エネルギーの推進、循環型経済、途上国での資金支援などがテーマに取り上げられています。一方、適応策に関するセミナーでは、早期警戒システム、感染症対策、保険と中小企業の連携、若者の役割、知識とスキルの重要性といった多岐にわたるテーマが扱われています。これらは、開催国や組織の重点分野に沿って設定されており、幅広い視点が提示されています。

各機関や国のセミナーの様子 UN-Global Compact 各機関や国のセミナーの様子 世界銀行 各機関や国のセミナーの様子 Resilience Hub 各機関や国のセミナーの様子 オマーン国
(左上から時計回りに、UN-Global Compact、世界銀行、オマーン国、Resilience Hub)
各機関や国のセミナーの様子
(上からUN-Global Compact、世界銀行、Resilience Hub、オマーン国)各機関や国のセミナーの様子

日本の取り組み:ジャパンパビリオン

日本も「ジャパンパビリオン」を出展しており、COP29期間中に36件のセミナーを開催しています。適応策に関連するセミナーとしては、気候変動と健康(デング熱対策)に関するセミナー早期警戒システムをテーマとしたセミナー等があります。また、企業による展示も行われ、最新の技術や取り組みを通じて来場者との交流や意見交換が進められています。さらに、ジャパンパビリオン公式サイトではバーチャル展示も公開されており、オンラインでもその内容を閲覧することが可能です。

COP29ジャパンパビリオンの外観
ジャパンパビリオンの外観
COP29ジャパンパビリオンでのセミナーの様子
ジャパンパビリオンでのセミナーの様子

パビリオンエリアの意義

パビリオンエリアは、限られた時間と空間を最大限に活用しながら、各国・各組織が自国の取り組みを発信し、参加者との対話を通じて次のステップに向けた具体的なアイデアを生み出したり、きっかけをつくったりする場となっています。参加者の熱意や活気が溢れるこの場では、小さな議論がやがて大きな変革につながる可能性がつまっています。

第3回では、気候変動の適応に関する交渉結果や主要な論点についてお伝えします。

現地派遣の公益財団法人地球環境戦略研究機関(IGES)適応と水環境領域 木村直子研究員による報告

※掲載写真は全て公益財団法人地球環境戦略研究機関(IGES)適応と水環境領域 木村直子研究員撮影

(掲載日:2024年11月22日)