Staff interview #27
本島 英美(MOTOJIMA Hidemi)
針替 幸代(HARIGAE Sachiyo)
幸山 みゆき(KOUYAMA Miyuki)
柴原 利江子(SHIBAHARA Rieko)写真左から

気候変動適応センター(CCCA)の気候変動適応戦略研究室アシスタントスタッフ3名と、事務的な統括を担当する業務主任にお話を伺いました。CCCAの台所を預かる頼もしいお母さんたちです!

はじめに、国立環境研究所入所のきかっけを教えてください。

柴原:下の子が小学校高学年になったのをきっかけに応募をしました。入所15年目になります。特にこの分野への関心が強かったわけではなく・・・(笑)。前職はメーカーの企画事務職でした。

針替:2007年12月に総務課に採用されて入所しました。入所14年目になります。その後、地域環境研究センター、環境リスク健康研究センターなど、主に研究ユニットの事務の仕事をしてきました。国環研の前にも他の研究所で働いていたのですが、「いつかは国環研で働きたい」という想いがありました。憧れの場所で働けています!(笑)

本島:結婚を機に前職を退職してつくばに住むことになり、情報誌に国環研の図書室の応募が出ていて採用してもらったのがきっかけです。図書室のお仕事は1人目の出産をきっかけに一度離れてしまったのですが、ご縁があって(笑)、また国環研で働くことになりました。合わせると17年以上になります。

幸山:2010年5月に採用されて12年目になります。その前は大学事務で経理をやっていたのですが、研究所でお仕事を探してみて、パートタイムからはじめました。2,3年勤めてからフルタイムで働きはじめました。

それぞれ、CCCAではどのようなお仕事を担当されていますか?

柴原:主に外部資金を含めた各種予算管理と真砂室長の秘書業務をしています。CCCAの前身である”地球温暖化観測推進事務局”で、環境省・気象庁含む関係府省庁との連絡会議設営などに係る事務手続きをしていた流れから今ここにいるという感じです。A-PLATとCCCAへの問い合わせ窓口対応なども担当しています。。

針替:主に自治体関係の事務をしています。今はなかなか自治体訪問が出来ない状況にありますが、室員の方の出張手続きや会議設営、予算管理等を行っています。

本島:主に事業者チームの事務をしています。皆さんと同じように外部資金の予算管理や事務的な仕事が多いのですが、CCCAに来てからは会議やイベントを補助する機会が増えたと思います。

幸山:業務主任になり3年目です。今年の4月からCCCAの業務主任です。管理部門とユニットとの事務手続きが滞りなく進むよう、様々な書類の取りまとめやサポートを行っています。秘書業務が長かったため事務の皆さんの立場で考えられるという強みを活かし、皆さんが疑問に思う事、欲しい情報など想定しながら上手く伝えられるよう心掛けています。向井センター長の秘書もやっています!

それぞれ、CCCAではどのようなお仕事を担当されていますか?

柴原:縦の関係も横の関係も良く、皆で一つの課題やプロジェクトに向かって努める一体感を感じられるところはやりがいに繋がっていると思います。CCCAの立ち上げにも携わり、最初は肱岡副センター長含め5、6人だった頃が懐かしいです。庶務的なお仕事ですが、気候変動適応のお仕事に携わり、少しでも役に立てればと思いながら働いています。休みも取りやすく、働きやすい環境です。

針替:難しい業務も経験のある周りの皆さんから親切に教えてもらえるので助かっています。職場の自然環境もよく、オフィスの窓から緑がきれいに見えて、毎年春が近づくと鶯の鳴き声が聞こえてとても癒されます。皆さん同様、休みも取りやすく、ありがたく思っています。昨年からオンライン会議やPCで新たなツールを使用することが増えてきているため、時代の流れに合わせてPCの知識などを深めて業務を行っていきたいと思っています。

本島:研究者や高技の皆さんとお仕事をすることが多いのですが、皆さん良い方ばかりです!私からすると専門知識の多い皆さんの課題に対するアプローチや考え方が新鮮で興味深いです。自分が仕事で悩んだりした時も自分にはない視点からアドバイスくださったり、こちらもポジティブな気持ちになります。産休育休などの、制度も年々しっかりと整備されていって、皆さん同様、働きやすいところだと思います。

幸山:業務主任は全体を俯瞰して、個人の特徴に合わせて対応をすることが大切だと考えています。業務への理解や、経験が足りないこともあって不安な時もありますが、後からわからなかったことが繋がって、「そういうことだったのね!」となる瞬間は嬉しくて、もっと知っていきたいと思います。皆さん同様、仕事と家事のバランスを取って働ける環境で、日々充実しています。コロナ禍で事務手続きが滞ることもありますが、工夫次第でやっていけるかなと思っています。

CCCAで働くようになって気候変動(適応)に関する気持ちに変化はありましたか?

柴原:日本だけでなく世界がどうなっていくのかが気になるようになり、他の国の気候変動に関するニュースも興味を持って見るようになりました。最近の集中豪雨や台風、特に夏の気温の上昇について今後50年、100年後子供や孫たちが生活していく環境がどうなってしまうのか、現実的に身近なこととして考えるようになり、気候変動適応の大切さをしみじみと感じています。

メディアで取り上げられることも増えましたが、「適応」という言葉はまだあまり浸透していないとは思います。私も関わっていなければ、興味がわかなかったかなとも思います。CCCA立ち上げの時から携わっていますが、初めは「緩和」と「適応」の違いもわからなかったです。今では何となくわかるようになったかなと思います。気候を意識して、予想しながら庭の作物は何を育てようかなどと考えます。実は、庭に植わっているミカンの木がここ数年たくさん実をつけるようになりました。茨城でもミカンが取れるようになるのかな?と考えたりします。個人でも気候変動の影響を感じるので、農家さんも「適応」をしてくれないと、今食べているものを当たり前に食べられなくなる日が来るのかな?などと考えるようになりました。

自分で何ができるか、貢献できるかという行動までは至っていませんが、「適応」を意識して暮らしています。

針替:A-PLATに掲載されている、気候変動と適応に関する国の取組や全国各地の自治体などの情報をSNS発信する業務を2年ほど担当していました。全国の皆さんがどのような対策をしているかという情報に興味がわくようになりました。向井センター長が、各地から取り寄せた品種改良したお米(高温耐性米)を展示室に飾っていますが、自分の食生活として意識することもあります。

本島:国環研で最初にお世話になった研究室は環境政策のお部屋でしたが、当時は温室効果ガス削減の話がメインで、私は「適応」という言葉を知りませんでした。なので「適応」という考え方を知った時は目から鱗な感じでした。センターに来る前は、「適応って何?」と聞いてまわっていたくらい知らない世界だったのですが、意外と、自分がすでに行っていることもあるのだなと気付きました。「適応」という言葉を知ることにより、改めて再確認する機会を与えられた感があります。

身近なことですと、天気予報を見て子供に傘や雨合羽を持たせることをしています。当日の朝は天気予報というより、雨雲予想を見ますね(笑)。上の子と下の子の年齢が離れているのですが、学校からの注意喚起や熱中症対策の対処法にも、世代の差を感じます。それだけ気候変動が早いスピードで進んでおり、身近なところでも適応しているんだなと感じます。適応って、皆さん気が付いてないだけで、たくさん実行していることもあると思いますよ。

幸山:私もセンターにくる前は「適応ってなに?」と漠然とした理解しかなく、、、自治体研修や公開シンポジウム等を拝聴することで、「そういうことか!」と理解することから始めました。本島さんのお話のように、子供の様子を通しても、十数年前と今では状況が異なるなと感じることがあります。私の子供が小学生のときにはなかった、帽子に日除けがついていたり、水筒持参をしていたりと。子供たちは自然と適応が身に付いてる気がします。私も身近な気付きや、センターにあるポスター情報から学んでいっています(笑)!

出身と趣味を教えてください。

柴原:茨城県出身 最近はまっていることは、NETFLIXで韓国ドラマを鑑賞すること。

針替:茨城県出身 趣味はお菓子作りとコンサート鑑賞(旅行もかねて)。昨年からお菓子作りの材料が高騰しているのですが、これも気候変動の影響があるのかなと気になっています。

本島:群馬県出身 ハンドメイド全般が好きです。コロナ禍で手作りマスクにも挑戦しています。

幸山:宮城県出身 テニスや登山(初心者)など体を動かすことが好き。おうち時間は猫を愛でてます

皆さん、国環研での経歴がながく気心の知れた仲間、和気あいあいと楽しいインタビューになりました。皆さん声を揃えて「国環研は働きやすい!」と仰っていたのが印象的です。
また、二人のお子さんの成長を見守るたった数年の間にも、気候変動に対する世の中の風潮や意識が変わったことを感じるとおっしゃっていたのもとても印象的でした。
世の中の流れに伴い、働き方も変化が求められる中ですが皆様のご活躍を応援しています。
取材日:2021年8月27日

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