A-PLATメールマガジン バックナンバー【12月号】

こんにちはA-PLATです。
秋から冬へ季節の移ろいを感じる今日この頃。国立環境研究所のもみじはすっかり散ってしまいましたが、紅葉の見頃や富士山の冠雪のニュースなどを通して、温暖化の影響による様々な変化を皆さんも感じているのではないでしょうか。
今月は2021年度に開始した「NIES生物季節モニタリング」の調査員募集や調査方法などの情報をA-PLATに新たにページを開設したお知らせと岡山県気候変動適応センターの取組事例、インフォグラフィックについてお届けします。また、「適応」に関連する研究や地域の情報などもぜひご確認ください。

~国立環境研究所 気候変動適応センター メルマガ 12月号~

生物季節モニタリングは、植物の開花や鳥の初鳴きなどの生物の季節的な反応(生物季節現象)を全国の市民調査員と連携して長期的に観測するプログラムです。
日本では、1953年から2020年まで気象庁によって全国102の気象台・測候所で105種目もの生物の季節現象の記録が長年行われてきましたが、2021年からは、これらのうち6種目9現象以外の項目については継続されないことになりました。これを受け、国立環境研究所が気象庁・環境省との連携・協力のもと、2021年度に開始した調査が「NIES生物季節モニタリング」です。このモニタリングでは、気象庁の観測で使用してきたマニュアルを活用して、生物季節現象の進み具合の基準を統一することで、過去の気象庁による約70年もの観測記録と比較可能な観測記録を取得することを目的としています。

全国各地の気候変動適応に取り組みを取材したインタビュー記事です。今月は岡山県気候変動適応センターの取組を紹介します。
センター設置の経緯や組織体制、「晴れの国」と呼ばれる岡山県の地域特性についてお話を伺っています。センターの活動内容については、ラジオやテレビなどの県政情報ツールを活用した積極的な情報発信をしたいと話しています。また、岡山県民から県内で「これって気候変動の影響かも?!」と感じた情報をセンターのホームページで常時募集しているとの事です。

■インフォグラフィックの紹介
A-PLATでは、適応7分野の代表的な項目の適応策について、「 影響の要因⇒現在の状況と将来予測⇒適応策」の関係性を示し、適応策を一目で分かる様に体系的に整理しました。イラストを交えわかりやすく表示していますので、是非ご活用下さい。また、A-PLATubeでは、インフォグラフィックの制作背景、使い方についても解説しています。

気候変動に対して総合的かつ計画的な適応を推進するための研究機関による施策や取組等をご紹介します。

「無花粉スギの苗を短期間で大量に生産する技術開発に成功」

花粉を全くつけない無花粉スギを植林し、花粉の飛散量を抑えることで花粉症を減らす取組が行われています。このため、無花粉スギの苗を大量に生産・供給する技術の開発が求められています。

「マダニリスクが高い森林の特徴が明らかに」

森林総合研究所の研究で、マダニに刺咬されるリスクの低減には、シカを中心としてマダニの宿主として重要な野生動物の密度管理が重要である事が判明。マダニによるリスクを避け、安全に野外活動を行うための重要な知見です。

11月に策定された地域気候変動適応計画のご紹介です。

各地域で行われる適応に関連するイベント情報を掲載しています。
ご興味がありましたら是非ご参加ください。

DFGハインツ・マイヤー=ライプニッツ賞オンライン講演会
「プラネタリー・バウンダリー(地球の限界)と脱炭素化の社会的ダイナミクス」と題し、地球規模の課題に対しドイツと日本の視点から議論します。
◇12/14(水)17:00 オンラインにて

近年の気候変化は、私達の生活に大きな影響を及ぼしています。スポーツを一つの切り口として気候変動影響に対してできる備え=適応策について学びます。
◇12/18(日)13:30~15:00


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