気候変動による物理的リスクの評価・分析及び対応策に関する開示動向を紹介しています。

開示動向の検索

開示動向 18件)

開示動向一覧(自動車・輸送機)

自社(自社の事業活動における物理的影響に関するリスク/機会)

開示内容 対象拠点 対応策 開示事例リンク
大雨や台風による工場の操業停止と損傷

自社拠点
(国内・アジア地域)

  • 事業継続計画(BCP) の強化
  • マニュアル整備と情報共有システムの構築
  • 製造拠点の建物・設備の点検と災害対策
  • DX人財の育成による業務のデジタル化
台風被害による操業停止・復旧コスト増
損害保険料・エネルギーコストの増加

  • グローバル生産体制の構築・現地生産によるサプライチェーンの分散
  • 事業継続計画(BCP) の強化
  • 製品製造ラインのリニューアル・拡充による最適化
労働環境悪化による生産性低下と空調コストの増加

  • 省エネ設備・仕様への転換
  • 空調ガイドラインの徹底
  • 労働環境整備に関する投資の推進(工場の無人化、製造方法の転換)
  • DXの推進による生産設備の自動化推進

取引先(顧客や仕入先、投資先などの事業活動における物理的影響に関するリスク/機会)

開示内容 対象拠点 対応策 開示事例リンク
気候変動リスクの顕在化による集中豪雨に伴うサプライチェーンの寸断

  • 各種工場の豪雨時の浸水対策(雨水貯留槽の設置・排水能力の強化・電気設備の嵩上げ)
大雨の頻発や激甚化による原材料調達先の冠水に伴う原材料調達コストの上昇

  • サプライヤーとの密な連携を通じた有事の際の供給に関する事前合意の締結
  • 複数購買先の確保
海抜が低く洪水リスクの高い海外仕入先の操業停止

サプライヤー拠点
(中国)

  • 高リスク地域にある拠点における事業継続計画(BCP)への異常気象対策の反映と点検実施によるレジリエンスの向上
  • 地域社会との連携推進
大雨の頻発・激甚化による輸送網の寸断・納期の遅延

  • 自社及びサプライチェーンのリスクアセスメント
  • 取引先における事業継続計画(BCP)の適用
  • 物流ルートの最適化による災害時の影響の最小化
輸送網の断絶による輸送コストと在庫損害の増加

  • サプライチェーンにおけるハザードスクリーニング
  • 最適な物流ルートの選定
サプライチェーンの寸断による生産・出荷の遅延や生産拠点の操業停止

サプライヤー拠点
(海外ほか)

  • サプライヤー影響範囲管理システムを活用したリスク管理
  • IT/IoT技術を活用した、グローバル規模で柔軟に生産調整可能な体制構築
気候パターンの変化や海面上昇による原材料の生育地変動
天然由来原材料の品質低下による収穫量の減少

  • 原材料生産性向上技術の開発促進と農家への指導
  • マルチサプライヤーによる安定供給の確保
  • 代替原材料を活用した一次加工品生産技術の開発
渇水や取水制限による生産活動停止と原材料価格の上昇

  • 渇水時の生産活動レジリエンスの強化(冷却水循環システム導入など)
  • 貯水タンク(貯水槽)の設置
天然由来原材料の収穫不良による製品供給の遅れ・生産量の減少・製品の毀損に伴う収益の不安定化

  • サプライヤーとの密な連携を通じた有事の際の供給に関する事前合意の締結
  • 複数購買先の確保

市場動向(市場のニーズ・需要変化等によるリスク/機会)

開示内容 対象拠点 対応策 開示事例リンク
降雨パターンの変化や平均気温の上昇による急激な冷夏・暖冬などの影響を受けた製品需要の減少

  • 需要動向の積極的な情報収集
  • 自社製品の性能向上に必要な研究開発の実施
平均気温の変化による自社製品市場の縮小

  • 気候変動に適応した製品・サービス提供による市場拡大
災害対応可能な⾞両・災害に強靭なインフラサービスの需要増加
環境負荷低減や防災・減災対策としての新たなニーズの発生

  • 被災(水害による被水)車両への復旧サービスの提供
  • EVを活用した緊急電源確保のサービスの提供
  • 取引先とのアライアンスを活用した部品の共通化によるコストの低減
  • 製品/使用済製品を活用した新規ビジネスの推進
防災意識の高まりによるインフラ整備の促進に伴う建機・商用車へのニーズの高まり

  • 気候変動に伴うニーズの変化に応じた柔軟な生産・供給体制の確立
気象パターンの極端な変化(乾燥)による対策車両(散水車など)の需要増加

  • 需要増加に応じた製品製造ラインの拡充
災害対策設備のニーズ拡大による耐水性製品・再生可能エネルギー製品の売上増加

  • ニーズの拡大に応じた防災製品の提供
  • 製造ラインの拡充
ページ上部へもどる