適応ファイナンスの手法と具体例

適応ファイナンスのさまざまな手法と具体例を示します。

適応ファイナンスの手法

適応ファイナンスには、ファイナンスの対象となる適応の取組(前頁に示した 取組A、 取組B)に応じてさまざまなタイプ、期待される商品性があり、手法も多種多様です。

ビジネス機会を獲得するための取組(取組A)

ファイナンスのタイプ 事業会社などが適応のための技術やサービスを開発・提供する取組に対して資金を充当
期待されるファイナンスの商品性 技術やサービスの有用性、期待される効果に応じた評価が可能な商品
手法例
  • レジリエンスボンド
  • サステナビリティボンド
  • グリーンボンド/ローン
  • サステナビリティ・リンク・ボンド/ローン • ポジティブ・インパクト・ファイナンス
  • 官民ファンド

自らのリスクに対応するための取組(取組B)

ファイナンスのタイプ 事業会社や地方自治体などが自らのリスクを軽減・回避するための取組に対して資金を充当(事業会社であれば設備投資、事業運営方法の見直しなど、地方自治体であれば河川改修、土砂災害対策など)
上記取組でも軽減・回避しきれないリスクをヘッジ
期待されるファイナンスの商品性 取組によるリスク軽減効果を反映した評価が可能な商品
保険やデリバティブなど、事象の発生をトリガーとする商品
手法例
  • レジリエンスボンド
  • サステナビリティボンド
  • グリーンボンド/ローン
  • 主に事業会社向け
    • サステナビリティ・リンク・ボンド/ローン
    • ポジティブ・インパクト・ファイナンス
    • BCM 格付融資
  • 主に地方自治体向け
    • 環境インパクトボンド
    • PFI
    • パラメトリック保険
  • 主に事業会社向け
    • BCM 格付×保険
    • 天候デリバティブ
    • 豪雨災害時元本免除特約付き融資
  • 主に地方自治体向け
    • 防災・減災費用保険
    • CAT ボンド

出典:環境省「金融機関向け適応ファイナンスのための手引き」を一部編集

注)「手法例」は既存の事例に基づいて便宜的に整理したものです。今後開発・実施される手法はこれらに限定されません。

手法例の中の具体例

1.官民ファンド

m20-b

出典:環境省「金融機関向け適応ファイナンスのための手引き」

2.BCM格付×保険

m20-b

出典:環境省「金融機関向け適応ファイナンスのための手引き」

3.グリーンボンド

m20-b

出典:環境省「金融機関向け適応ファイナンスのための手引き」

(最終更新日:2022.1.20)

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