ウェアラブルデバイスを活用した暑熱環境現場の熱中症対策
スターライト工業株式会社
業種:製造業
更新日 | 2025年1月22日 |
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掲載日 | 2022年11月28日 |
適応分野 | 健康 / 産業・経済活動 |
会社概要

スターライト工業株式会社は、「自然と調和した豊かなライフサポートを実現すること」を使命に、モノづくりと独自技術を通じて社会の課題解決を行っている。現在は、トライボロジー技術で世界の基幹産業を支える「トライボロジー事業」、環境負荷の軽減に配慮した新しい機能を開発する「モビリティソリューションズ事業」、現場の安全衛生の向上や災害対策に貢献する「セーフティ・ライフサポート事業」の3本柱でビジネスを進める。
気候変動による影響
気候変動の影響により猛暑日は年々増加し、働く現場における熱中症リスクも高まっている。近年、熱中症対策の関心が高まり、各職場で様々な対策を講じているものの職場における熱中症の死者数は横ばいが続いている。また、暑熱現場は慢性的な人手不足により一人当たりの労働負荷も上がるため、どうしても無理をしてしまい熱中症を起こしやすくなっている。 適切なタイミングで休憩を取得することが熱中症対策において最も重要となるが、そのタイミングを把握することは、管理者はもとより作業者本人でも困難であるのが問題となっている。今後さらに暑さが厳しくなることが予測されており、現在主流の冷やす対策だけではなく、更なる対策が必要不可欠である。
適応に関する取り組み
熱中症は、初期の段階で早期に発見できれば重症化せず回復が可能である。そのため、当社はヘルメットにセンサーを取付け、個々の作業者をモニタリングすることで熱中症リスクの上昇を早期に発見し、アラートを発報する熱中症見守りシステム「Me-mamo」を提供している(図1)。
熱中症発症には深部体温の上昇が大きく関わっているため、Me-mamoによる暑さ指数(WBGT)の測定に加え、作業者個人の状態を深部体温と相関関係にある“ひたい温度”をモニターしている。収集したデータから「カラダ暑さ指標」を演算し、個人ごとの熱中症リスクを算出する(図2)。熱中症リスクが高まると、本人だけでなく周囲の仲間にも音と光でアラートを発報する(図3)。
なお危険判定の設定値は、各人の年齢・性別・作業熟練度に応じて4段階で調整ができる。
効果/期待される効果等
Me-mamoを装着することにより、自覚症状が現れる前に状態悪化を発見し、アラートを発することで、作業者を熱中症から守ることが可能となる。また、互いに見守り合いながら個人に合った適切なタイミングでの休憩や水分補給などの熱中症予防行動が促され、細やかなケアにつなげることができる。
※Me-mamoは医療機器ではありません。



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