地方公共団体と取り組む「給水スタンド」の設置
ウォータースタンド株式会社
掲載日 | 2021年3月11日 |
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適応分野 | 健康 |
会社概要
1969年設立。サニクリーン東京のフランチャイジーとしてのダストコントロール事業を祖業とする。2018年7月、事業を通じたSDGs達成への貢献を志向しコア事業を水道直結ウォーターサーバー「ウォータースタンド」レンタル事業に転換、商号を(株)ジャストから変更。2020年2月に「未来の世代のためにより良い地球環境を引き継ぐ」ことをミッションに策定。
気候変動による影響
ウォータースタンド株式会社は、元々ボトル式ウォーターサーバー事業を手掛けていたことから、気候変動によって引き起こされる渇水や異常な豪雨による山地災害に対し強い懸念を持っていた。
また、近年、夏の熱中症発生リスクが高まっており、2020年夏(6~8月)は東日本と沖縄・奄美で厳しい暑さが続いた。熱中症搬送者数の増加は全国各地で報告されており、高齢者や小児ら熱に対しての脆弱集団への対応が急務である。
適応に関する取り組み
当社のレンタルしている水道直結ウォーターサーバー「ウォータースタンド」は、水道直結であるが故、ボトル入り飲料水と同様においしいお水を提供する上、プラスチックボトルの運搬や廃棄を必要としない(図1)。
ウォータースタンド株式会社は、こうした環境面での優位性を活かし、地方公共団体との使い捨てプラスチック削減に向けた連携協定に基づき、公共施設内などに誰もが無料でマイボトルに給水できる「給水スタンド」を設置している(図2)。
効果/期待される効果等
厚生労働省では成人で1日に2.5リットルの水分補給を推奨しており、マイボトルに無料で給水できるインフラが整備されることによって特に外出時の熱中症予防や暑熱回避行動につながるものと考えられる。
2021年1月末現在、使い捨てプラスチック削減に向けた連携協定を締結している地方公共団体はさいたま市、葉山町(神奈川県)、所沢市、京都市、鎌倉市、世田谷区(東京都)、小田原市、館林市である(図3)。2020 年(4月)に葉山町町庁舎で排出された使い捨てプラスチックボトルは 2019年(4月)と比較し94%削減された。
図1 ウォータースタンドのしくみ
図2 ウォータースタンドの目指す未来
図3 さいたま市に設置した給水スタンド